2004年10月13日

通信の世界にようこそ

 僕は今、大学院で無線通信の勉強をしてる。格好良く言うとワイヤレス・コミュニケーション。なぜ無線を選んだのかは自分でもよくわからないけど、気づいたら無線がやりたいと思ってたし、今現実に研究だか勉強だかよくわからないことをしながら毎日を過ごしている。割と幸せである。
 それはともかく、今日なんとなく地上ディジタル放送の論文を読んでいたら、数百個のデータ中1個の誤りがあると、それは大きなパフォーマンスロスである、というような記述があった。今まであまり意識することはなかったけれど、たしかにその通りなのである。
 日本の郵便システムの精度、すなわち誤配達・消失の可能性は、100万分の1程度だという。10の-6乗。大体通信の世界もこれと同じぐらいで、実際の詳しい話はよくわからないけれど、少なくとも10の-4乗から-5乗程度のオーダーでなければ、安定した通信は行えないとのことだ。そして当然のことながら、僕らもそういう10の-5乗の世界で、少しでも特性を改善しようと日々もがいている。
 世の中としては、100のうち1つぐらい誤りがあってもたいした影響はないのかもしれない。でも僕らはそういうわけにはいかない。改めて考えてみると、なんてちっぽけな世界だと思うけれど、しかし結構世の中の役に立っている。こうして、このくだらない文章が誤りなく画面に表示されているのも、電話で相手と会話ができるのも、過去の偉人達が10の-4乗だか-5乗だかの世界で頑張ってくれたおかげなのである。そして僕らはそれに満足することなく、さらに先を目指している。お前になにができるのかと言われれば、何も言えないのだけれど。

Posted by take at 01:02 | TrackBack(0)
Comments

研究生活、あこがれるなあ…

Posted by: nishio a.k.a. clipper's at 2004年10月13日 08:51
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