Pet Sounds


petsounds.jpgPet Sounds/The Beach Boys

 今朝起きた時、誰かに「ブライアン・ウィルソンはもういないわよ」と言われたような記憶があった。夢でも見てたのかもしれない。ブライアン・ウィルソンはもういない?たしかにそうかもしれない。
 あまりに伝説、伝説と言われ、もはやその言葉だけが一人歩きしてしまっているだけのような感もあるこの『ペット・サウンズ』。しかし、誰が何と言おうと、時代がどれだけ消耗させようと、これは伝説的名盤なのである。

 このアルバムを聴いてるとだんだん悲しい気持ちになってくる。メロディが、歌詞が、美しすぎて涙が溢れてくる。あらゆるものごとや時間を超越した美しさ。全ての形容詞は何かと比較して、相対的な意味で使われるのかもしれないけど、これはもう絶対的に美しい。
 二十歳の夏、僕は時間さえあればこのアルバムをカーステレオに突っ込んで海を見に行ってた。何かを求めて海を見に行き、そこには何もないということを思い知らされて帰った。そんなことを何度も何度も繰り返していた。胸一杯の失望と絶望、そして「いいことなんて全て終わってしまった」。当時僕はそれをまるで何かの合い言葉のように心の中で繰り返し、本当に全て終わったのだと確信していた。それは今もあまり変わらない。

 ポップスとしてはおそらく世界で一番美しい曲、"God Only Knows"。限りなく神聖で、限りなく美しい。聴いてるとそのまま天国へ行ってしまいそうな気さえする。

If you should ever leave me
Though life would still go on believe me
The world could show nothing to me
So what good would living do me
God only knows what I'd be without you

 このアルバムがリリースされたのは1966年5月。およそ40年前のことだ。40年・・・想像もつかないや。でも40年経っても、依然これを越えるアルバムは世に出てきてない。何やってるんだよ、と思う。
 本当にいいことなんてもう終わってしまったんだろうな。それだけが全てではないけど、ブライアン・ウィルソンはもういないんだね。


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take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
音楽と夏と海をこよなく愛してます。
強く、やさしく、フェアに

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