2005年03月21日

芸術が裸になった、その後で

museum.jpg 今日はいい天気だったので、横浜美術館で「マルセル・デュシャンと20世紀美術 -芸術が裸になった、その後で-」を見てきた。
 彼の作品については、例の物議を醸した≪泉≫しか知らなかったものの、まあ春だしポップアートに触れてみるのも悪くないかと思い、スプリングコートの襟を立てておでかけ。実はというか何というか、みなとみらいには何十回と遊びにきているものの、この美術館に行ったのは今日が初めて。ちょっと前までランドマークタワーの中にあるものだと思ってたし…。

 最終日ということもあってか、かなり人が多かった。で、入場券を買おうと並んでたら見知らぬ人に「連れが来られなくなったので良かったら使って下さい」と無料招待券を頂いた。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。数多く並んでた人達の中でなぜ僕が選ばれたのかはよくわからないが、まあ若い人に芸術に触れて欲しいとでも思ったのだろう。そしてそのすぐ後に連れもこれまた見知らぬ年配の方に招待券をもらい、結局二人とも無料!凄いぞニッポン。

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 作品の感想についてはそれほど気の利いたことも言えないので避けるけど、特に「画家だったデュシャン」が良かった。彼の絵画作品は見れば見るほど味が出てくるというか、メタファーが凄いから、彼が一体何を思いこれらの作品を描きあげたのかということに非常に興味を惹かれた。
 問題は造形物の方で、これはもう残念ながら理解不能。≪折れた腕の前に≫とかあるけど、単なる雪かきじゃん!みたいなね。それでも≪彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも≫は圧倒的だったし、遺作の≪与えられたとせよ 1.落ちる水 2.照明用ガラス≫も衝撃を受けた。
 ただ、今回はデュシャンの作品だけでなく、それに対になるような形で様々なアーティストの作品が間に展示されていて、これが僕にとっては余計だった。一通り年代別に展示されていたから、それらを追いかけることによって、何となくだけどデュシャンの考えていること、心の奥深くにあるものが見えてくる気がした。もしかしたら全然表面しか見えてないのかもしれないけど、それでも作品には彼の心が反映されているはずであり、少しでもくみ取れる部分があればなと思った。だから他のアーティストのものは、オマージュ作品だか何だか知らないけど、そんなのは全然いらなかった。デュシャンだけじゃたいした展示会にならないからなのかもしれないけどね。僕としては、もっとゆったりと彼の作品を見たかった。あれもこれもと詰め込まれたって困ってしまうのである。

begniet.jpg 美術館の後はCafé du Mondeでちょっと休憩。この店はニューオリンズが本店なのかな。昔アメリカに住んでいた時に行ったのを覚えている。高校生の時も何度か女の子と横浜の店に足を運んでた。ここはコーヒーとベニエが有名というか名物。ベニエは穴のないドーナツのような感じだけどちょっと違って、基本的に甘いし、それほど美味しい!というものでもないんだけど、なんとなくクセになる味。とか言いながら、食べたのは5年ぶりぐらいだったんだけど…。

land2.jpg その後はみなとみらいをぶらぶら。この街はアンバランスさが結構面白い。ランドマークタワーやらその他大きなビル・商業施設が乱立してる一方で、少し離れると開発が進まない広大な空き地が広がっている。それでも空は平等なわけで、うまく言えないけど、失われた時というか、時の流れみたいなものを感じさせる。

 夕食はスペイン料理のコースを食べた。が・・・正直それほど美味しくなかった…。パエリヤは何だか微妙な感じだったし、その他の料理も、なんとなく哲学というか一貫性を欠いていた。これはこの店が良くなかったからなのかもしれないし、もしかしたらスペイン料理というのは大体こんなものなのかもしれない。ちょっと残念。何となく優雅な一日だったので、まあよしとしよう。

Posted by take at 22:10 | TrackBack(0)
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