FACT OF LIFE


factoflife.jpgFACT OF LIFE/佐藤竹善
 Sing Like Talkingのボーカル、佐藤竹善の初ソロアルバム。かつて山下達郎や小田和正のバックコーラスを務めていたこともあり、歌唱力は抜群。SLTの方はあまり好きじゃなかったんだけど、彼自身には興味を持っていた。

 なぜSLTは好きじゃないかというと、こんなこと言いたくないけど、佐藤竹善以外のメンバーがいらない。はっきり言って、彼がソロの時に起用するミュージシャン達とは格が違う。もちろんルーツがSLTにある以上、彼らを否定することはできないのだけれど。でも佐藤竹善もAORな人だから、何とも皮肉な状態になっていると思う。
 とは言え、SLTでも<Seasons of Change>や<Spirit of Love>なんかはいい曲だなと思うけどね(僕が中学生の時の曲かな。古い…)。

 このアルバム自体は、CAT GRAYの一人舞台。プロデュースを手がけている人なんだけど、レコーディングもミックスもマスタリングもこの人一人でやってる。驚くのはそれだけではなく、なんと全曲に何らかの形で参加。ギター、ベース、キーボード、オルガン、ハープ、バンジョー、パーカッション、ドラム、バックグラウンドボーカルと非常に多才。最初、この人は実在する人間か?と思った…。
 そんなわけで"CAT GRAY色"がかなり強いんだけど、ポップスとはこういうものを言うんだと当時高校生だった僕に教えてくれた。普段オリコンチャートの音楽しか聴かないような友達に聴かせたら、「もう1回」と言っていつまでも<EARTHBOUND>を繰り返し再生してた(Conner Reevesのカバーだが)。人の音楽の趣味にとやかく言うつもりはないけど、少しでも僕の好きな音楽がわかってくれるとやっぱり嬉しい。
 歌詞はちょっと悲劇的・絶望的で、でもその中で希望を見いだそうとしていて。そしてどことなく表現が純文学的。それを軽く歌にのせちゃうところがこの人の凄いところなのだろう。

清廉な光と信じていたのは 偽の花びらと気づいた
重すぎた鎧に囚われずに 歩きたい
駆け寄る君を抱え上げて
同じ目の高さに見て 抱きしめたら
新しい笑顔をこしらえて
始めるよ 幻でも
満ち足りない力だけど 十三夜の月のように
(十三夜の月)

 今時「こしらえて」なんて言葉を使う人はいないだろう。ましてやそれを歌にもってくるとは。

 ちなみに<WIND OF CHANGE>で、沼澤尚のグルーヴに度肝を抜かれて僕は一気に彼のファンになった。


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