2005年05月10日

忘れられない日

 この日を忘れられるはずがない。僕が最後に海に潜った日。重度の減圧症になったが一命を取り留め、沖縄で1ヶ月強入院した。あれから2年が経つ。なんだかずいぶん昔のことのような気もするし、つい先月あたりの出来事だったような気もする。

 ありとあらゆる記憶が、無秩序に頭の中に浮かんだ。初めて潜ったときのこと、幻想的な光を見上げたこと、朝から晩まで海のことを考えていたこと。どこまでも蒼い海、満天の星空、心地よい音楽、全てを洗い流す雨、都会のくすんだ夜景、素敵な笑顔。

 色々なものが失われ続けている。どうして。こんな風に。誰かの報われないやさしさのことを思う気持ちと、言葉にならない悲しみとで胸がいっぱいになり、一筋の涙が頬をつたった。そのまま止まらなくなり、久々に、本当に久々に声を上げて泣いた。

 まだ海に潜りたいんだ。君のことがね、大好きだよ。きっと、これからもずっと。いつまでも。

archhole.jpg

ここでは何もかもにやさしくなれる
叶うならば君だけのバディになって見つめてあげたい
幾筋もの光の中漂いながら 悲しみさえ泡と消えていく
今僕は何もいらない
(君がやりたかったSCUBA DIVING/角松敏生)

Posted by take at 23:58 | TrackBack(0)
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