パイロットフィッシュが面白かったし、ちょうど角川文庫の新刊で出ていたので読んでみた。最近は忙しくて本を読む時間をとれなかったというか、本を読もうという気になれなかったのだけど、久々に。
とは言うものの。パイロットフィッシュの焼き直しみたいな感じでちょっと幻滅。主人公が同一人物ということで引っかかっていたけど、今回も過去の回想がストーリーの主体。表現も設定も一度目にしたものばかり。もう少し他に何かなかったのかなと思う。
全体的に悪くはないんだけどね。ある種の透明感の中で、深い悲しみ、喪失と向き合うことができる。読み進めていくのが辛くて途中何度も本を閉じてしまったりした。あまり本を読んで泣いた記憶はないけど、もし最初にこれを読んだら泣いてしまっていたかもしれないと思う(わからないけど)。
僕はパイロットフィッシュの方が好きかな。でも細かい描写はこっちの方がいい。いずれにしろ、どちらか1冊で十分という感じです。