coronet


coronet.jpgcoronet/上田まり

 上田まりの最初にして最後のフルアルバム。ようやく買うことができた。これまでに2枚アルバムを出しているものの、収録曲数を考えれば、どれもミニアルバムといった方が正確だろう。そして最後というのは、これをもって音楽活動を休止したから。

 このアルバム、いくつか惹かれる曲はあるが、あとはバラバラ。彼女の魅力は何と言ってもぶっきらぼうな、しかし伸びのある歌声。何か訴えるものがあって、僕の心の奥底まで届く。でもサウンドのアレンジでそれを殺してしまっている部分が目立つ。変にいじくり回さなければ良かったのに…。前作『empty page』の方がはるかに上。
 なんかね、悔しいのだけど、レコード会社に潰されてしまったような印象が否めない。まだ音楽のスタイルも確立されていないというのに、「上」が出過ぎたのだろう。きちんとしたプロデューサーがついて、育ててもらえば、もしかしたら彼女はまだ歌い続けていたかもしれない。今もこの歌声を聴けたのかもしれない。もう二度と聴けないのかと考えると、すごく寂しい。

何もない日の雨とあなたに会う日の雨
どちらが憂鬱でどちらがましですか
(あなたに会う日の雨)

 こんな詞、彼女にしか書けないだろう。ちょっと出会うのが遅すぎたね。

 本当のことを言うと、僕は彼女の歌声を愛していたのだと思う。


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1981年12月23日生まれ
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