INCARNATIO


incarnatio.jpgINCARNATIO/角松敏生

 トンコリ、和太鼓、三線といった日本の伝統楽器がふんだんに使われたアルバム。ファンの間では物議を醸した(らしい)けれど、僕は、解凍後の角松の最高傑作だと思っている。こんな音楽をやれるアーティスト、日本には一体何人いるのだろうか?

 いきなり別世界へと誘うインストの<INASA>から始まり、そのまま7/8という変拍子が基本の<IZUMO>へと繋がる。この曲のリズムパターンは本当に複雑で、多分曲の中でも変化しているのだと思うのだけど、全然わからない(6/8もあるようなないような・・・)。沼澤尚がカチッと叩ききってます。圧巻。

 たしかなことは言えないが、和太鼓などの僕ら日本人が慣れ親しんだ音には、何かそれだけで惹きつけられるものがある気がする。宮古で祭り太鼓を見たとき、そのあまりの力強さに感動しっぱなしだった。でも、そんな音、普通ポップスにはのらないだろうなと思う。時間が経つにつれそのすごさがわかってきた。あまり外から評価はされなかったものの、そんなところがいかにも角松・・・と言っては本人に失礼だけれど。

 あとそういう伝統楽器をフィーチャーした曲ばかりではなくて、途中に今までの角松の流れを受けたような曲も数曲。これらの存在が、よりいっそうこのアルバムを引き締めている。アルバムが1つの世界、やっぱりこれが基本。これほど完成された世界もそうそうないだろう。

 結局、どんなことをやろうとも、角松は角松。音楽というのは1つの共通言語なんだなということを感じさせられた1枚。


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コメント(2)

本当にこのアルバムこそJ?POPと呼ぶに相応しいアルバムですよね。
角松ファンの私としては、デビュー当時の爽やか路線も、中期のR&B路線も、近年のサウンドもどれも好きなんですが、このアルバムは日本を代表するクオリティの高い作品だと自信を持って薦められるほど好きです。
日本人が忘れかけている音をポップスに昇華した不朽の名作ですね!

>Musicmanさん

コメントありがとうございます。
この作品こそJ-POPと呼ぶに相応しい、仰る通りです。
絶対にいつまで経っても色褪せることはないだろうというか、
本当に「不朽の名作」だと思います。

ちなみにこのエントリーを書いた後、
ライブのDVDを見たのですが、
もう何度となく繰り返し見たはずなのに、
改めてそのクオリティの高さに驚かされました。
これは伝説のライブだったのではないかと、今はそう思います。

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