ARTISAN


artisan.jpgARTISAN/山下達郎

 1991年の作品。山下達郎の中では比較的"新しい"部類に入る。何たって、この後オリジナルアルバムは2枚しか出していないのだから…。ARTISAN(アルチザン)はたしか職人という意味で、その名の通り、彼が丹念に作り上げたということが十二分に感じられるアルバムです。

 1曲目の<アトムの子>はアルバムに入れるには少し浮いている気がするけど、その後の<さよなら夏の日>から<Splendor>までの6曲の流れは、山下達郎の作品の中でも比類なき美しさだと言えると思う。
 青春時代を永遠へと昇華させるような<さよなら夏の日>は本当に好きな曲。自分にとって大切な情景が浮かび、いつ聴いても夏が終わってくれる。でもここで夏が終わっても、次の<ターナーの汽罐車>で救ってくれて。音がすごくいい。

 問題と言うべきかどうかはわからないけど、<Splendor>をのぞけばほとんどがコンピュータープログラミングによる打ち込み。彼の打ち込みは品があって嫌いではないのだけど、でも、それまでの素晴らしいミュージシャン達を起用した作品の素晴らしさを知っているだけに、生にこだわって欲しかったなと思う。悪くはないんだけどね、やっぱり山下達郎の曲には青山純と伊藤広規のグルーヴが欲しいなと。

 それでも、曲・アルバムの完成度は非常に高いし、90年代以降の彼の作品では間違いなく最高傑作。山下達郎のミュージシャンとしての技量が注ぎ込まれた1枚。


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take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
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