Morph The Cat


morphthecat.jpgMorph The Cat/Donald Fagen

 スティーリー・ダンの中心的人物であった(と言っても二人組だけど)ドナルド・フェイゲン、実に13年ぶりとなる3枚目のソロアルバム。何度も書き続けているが、僕の中で音楽の頂点を極めているのがスティーリー・ダンであり、フェイゲンは僕にとって神様のような存在。彼の音楽は"黙って正座"して聴きたい。本当に正座するわけじゃないけど、それだけ大好きだということです。全てが究極的。

 もうミュージシャンは全然知らない名前が並んでいるだけだけれど、エンジニアにはエリオット・シャイナーが使われているし、全体的な雰囲気として、往年のスティーリー・ダンを感じさせる。基本的にジャジーで、さらにブルースもありのファンクもあり、でもやっぱりベースはロック。1974年の『Pretzel Logic』あたりからずっとこんな感じかな。もう完全に自分達の音楽のジャンルを確立させてしまっていて、途中休憩はあったものの、30年以上も同じ音楽をやり続けるというのは本当にすごいと思う。

 今回のアルバムで面白いのは、それぞれの曲に対して、例えば「若き日の自分とレイ・チャールズ(の亡霊?)との対話」とか、「ラガーディア空港での旅行客とセキュリティー係」といった感じで、短いコメントが書かれている。スティーリー・ダンの歌詞は意味不明なところが多かったけど(僕の英語力不足が原因かもしれないけど)、少し理解を深めることができる。多分…。

 消費音楽しか流れないこの世の中で、このアルバムがどう評価されるのかはわからないが、少なくとも2000年以降に出たスティーリー・ダンの2枚よりはよっぽどスティーリー・ダンっぽいし、評価されるべきところでは認められるのではないかな。僕がこんなことを言うのはおこがましいにもほどがあるのだけど。

 この音楽の格好良さを、もっと色んな人にも知ってもらいたい。ファーストソロの『The Nightfly』は大名盤なのであれと同レベルとは言わないが、やっぱりフェイゲンはこうでなくっちゃねと感じることができる1枚。


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1981年12月23日生まれ
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