TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance


tk25dvd.jpgTOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance
2006.6.24 YOKOHAMA ARENA

 おそらく青木さん追悼の意味もあるのだろう、"伝説"のライブからわずか半年弱でDVDがリリースされた。約6時間行われたライブから、沖縄音楽フィーチャー部分をカットし、それ以外をほぼ完全収録。当然のことながら長いです・・・。

 とにかく、このDVDは色々な意味で貴重な作品だと思う。まず何より、角松のライブが収録されたということ。彼のライブは日本で有数のクオリティだと断言できるけれど、残念ながらその模様が記録され、それが世に出る機会はめったにない。だからこういうDVDという形で保存されて、過去に残せるというのはすごく重要なこと。お願いだから20周年のリベンジも出して下さい・・・。

 音楽的にも、Tripodと題したキーボード奏者3人による演奏、ツインギター・ツインベース、豪華なミュージシャンたちの珠玉のプレイが映像として残されたことに意味がある。僕が日本で一番好きなギタリストのポジションを確立しつつある梶原順がすごくいい。とにかくいい。<もう一度・・・and then>で見せるJ&Bのかけ合いは気持ちよすぎる。江口さんのドラムも、こうして近くで見てみるとやたらマジメなんですね。さらに本田雅人も、数原晋も、森俊之も松原秀樹もいる。こんなライブやるの、日本中どこ探したって角松ぐらいですよ。それがDVDになったことが、すごく大きなことのように思える。

 そして青木智仁の最後の姿がここに収録されている。彼の最後のステージが、この角松敏生デビュー25周年記念ライブ。角松の「ベース、青木智仁」という言葉が泣ける。しつこいぐらいに何度も、何度も。角松は絶対青木さんにこのステージに立って欲しかったんだと思っていたのだろうと感じさせるとともに、やっぱり、青木さんはこのステージにいて、角松のバックで演奏し、そして角松のデビュー25周年を祝ったのだとも思う。唯一残念だったのは、青木さんに捧げられた映像のみの<Lady In The Night>がなかったこと(DVDバージョンはちょっとやりすぎな気がする)。会場では1曲まるまる流れて、そして、いつまでも終わることのない拍手が続いた。本当に、心からお礼を言います。ありがとう、青木さん。

 ライブを記録するという行為は、もしかしたらアーティストとして抵抗のあることなのかもしれない。その場、その一瞬限りでしか成立しないのがライブ。二度目はない。だからこそアーティスト達は全てをその場に出し切るのだし、だからこそ、僕らの胸に深く残るのかもしれない。それでも、多分だけど、多くの人がわかっていないんだと思う。もし角松が歌えなくなる日がきたら、こういうライブができなくなる日がきたら、こんなことは考えたくないけれど、もしそういう日がきてしまったら、一体どこの誰が、これと同じだけのライブパフォーマンスを見せてくれるのかと。

 いつまでも、後生に語り継ぎ続けるための、ライブDVDです。


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