Seawind/Seawind


seawind.jpgSeawind/Seawind

 シーウィンド4作目にして、事実上解散前の最後の作品となった1980年発表の1枚。特筆すべきはジョージ・デュークがプロデュース。シーウィンドはハワイ在住のポーリン・ウィルソンとボブ・ウィルソンの夫婦を中心に展開されたバンドで、ハー・ヴィー・メイソンに認められたり、オリジナルメンバーにはジェリー・ヘイがいたり(今作ではゲストとして参加)、本多俊之の作品に参加したりと、何だかすごいです。

 ジャンルをつけるとしたら非常に迷うけど、ボーカルつきのフュージョンとでも言うべきだろうか。明確な定義があるわけじゃないから、あくまでも僕がそう感じただけという話だけど、あまりにもホーン・セクションが独立し過ぎていて、そして音の完成度が高すぎる。テクニックがどうとかではなく、音楽として完成してる。タワー・オブ・パワーとも違うんだよな・・・。ポーリンのボーカルがパワフルで、でも切なくて、どことなくかわいげがあってと、やたら聴かせます。

 音楽はもう素晴らしいの一言。特に1曲目の<What Cha Doin'>は、角松の打ち込みの手本なんじゃないかとさえ思わされる(思わされるだけでこっちは生だよ)、キチキチにタイトでご機嫌なナンバー(と思ったらVOCALANDでやってました…)。ホーンのフレーズが格好良すぎ。続く<The Two Of Us>と<Love Him, Love Her>では、とにかくボーカルのポーリンがいい。そこにやはりホーンがフィーチャーされた絶妙なバックが絡む。

 このバンドは、おそらくだけど、ホーン・セクションという存在に大きな影響を与えたんじゃないかと思う。とにかく素晴らしいサウンド、これに尽きる。そういう意味では、音楽の歴史において重要な1枚と言ってもいいのだろう。必聴です。マストです。

 残念なのは音の悪さと、ジャケットに"SEEWIND"と書かれているいい加減さ、そして「海鳥」なんていう邦題をつけるどうしようもないセンス。


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1981年12月23日生まれ
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