Steely Dan at Billboard Live TOKYO


bboardlive.jpgSteely Dan
Billboard Live TOKYO

2007.8.20 2nd Stage

Donald Fagen(vo, k)
Walter Becker (vo, g)
Keith Carlock(ds)
Jon Herington (g)
Ready Freddie(b)
Jeff Young(key, cho)
Michael Leonhart(tp)
Jim Pugh(tb)
Walt Weiskopf(sax)
Roger Rosenberg(b.sax)
Carolyn Leonhart(cho)
Cindy Mizelle(cho)

 東京ミッドタウンにオープンした、ビルボードライブでスティーリー・ダンのライブを観てきました。まさかこんな日が来るとはね・・・。公演はあと2日あるので、これからの人はまだ見ない方が良いです。

 やたらバブルな感じがするビルボード・ライブ。そしてそのグランドオープンを飾るのは、まさかまさかのスティーリー・ダン。もう彼らのために用意された舞台としか言いようがない。彼らよりもこのステージが似合うアーティストは、未来永劫出てこないだろう。残念ながらというか何というか。

 オープニングはバンドが出てきてイントロ。そしてコーラス2人とドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカーの登場。フェイゲンはサングラスにスーツ、下はスニーカー、そして左手にはピアニカという姿だった。どこからどう見ても怪しいおじさんにしか見えないけど、この人こそが、究極のポップスを作り上げた人(ゲイリー・カッツあってのスティーリー・ダンではあるけど、やはりフェイゲンだろう)。ピアニカとは・・・うん、やられたの一言。

 1曲目の<Time Out Of Mind>が始まり、僕は、自分の目が信じられなくて、目を閉じるしかなかった。フェイゲンの声は残念ながら出てない。でも、目の前にいるのは紛れもなくスティーリー・ダンだった。耳から聞こえてくるのは、僕がずっと聴いてきたスティーリー・ダンそのもの。本物が、今、ここに。涙が出てきた。

 フェイゲンのMC一言目は"Hi, kids"。うん、そりゃ僕らは子供だよ。みんなあなたの音楽が大好きな子供なんだ。<Bad Sneakers>、そして<Hey Nineteen>と続く。フェイゲンは座りながらキーボードを弾いてた。ポロポロと指先で魔法をかけてたのだろう。そうに違いない。僕は身を乗り出して、ステージを食い入るように見つめてた。8年以上ずっとこの時を待ち望んできたのだから。

 ウォルター・ベッカーの<Daddy Don't Live...(長いので略)>が続く。CDだとどうってこともない彼の歌声も、生だと味があっていい。フェイゲンと比べてしまうとどうしても影になってしまうけど、30年以上ずっとフェイゲンの相棒を務めてきたこの人も間違いなく凄い。<Green Earrings>に、コーラスの2人をフィーチャーした<Dirty Work>。1stアルバムはフェイゲンがボーカルじゃない曲もいくつかあって、これもその1つだけれど、こうも生まれ変わるとはね。

 そしてこれまた1stアルバムからの<Do It Again>。キース・カーロックがすごかった。スティーリー・ダンのドラマーと言ったら、スティーブ・ガッドにジェフ・ポーカロ、バーナード・パーディーにエド・グリーン。並大抵の、というか、彼らの代わりとなる人なんているわけない。それでもカーロックは謙虚に、実直に叩き続け、時折光るグルーヴも聴かせてくれた。<Aja>のスティーブ・ガッドの伝説的なソロを叩けと言われたら、地球上の誰もが不可能だけど(今のガッドにも不可能だろう)、スティーリー・ダンが彼を起用し続けるのも納得のパフォーマンス。キッチリしたリズムに、スマートなプレイ。鳥肌立ちっぱなしのドラム(+ホーン)ソロが続き、最高の終わり方を見せてくれた。

 "Blues time"の<Chain Lightning>、そして締めの<Bodhisattva>。なんとなくキース・カーロックのドラムから、くるんじゃないかと思ってた。"The shine of your Japan"!日本大好きスティーリー・ダン。アンコールは<Peg>だった。CDだと完璧なアルバムの中の1曲だけど、とびっきりの1曲。70分のライブは幕を閉じた。拍手はいつまでも鳴りやまなかった。

 最高のライブパフォーマンスというより、いかに彼らがやってきた音楽が凄いのか、偉大だったのかということの確認だった気がする。スティーリー・ダンの音楽は完璧だ。音楽史上、彼らよりも「完璧」という二文字が合うポップスをやった人はいない。そんな彼らの音楽に、こんな近い距離で、そして何よりこの時代に触れられたのは奇跡だろう。

 ずっとずっと大好きだったスティーリー・ダン。高校生のときから僕の中で頂点に君臨し続けてきた、そしてこれからもそれは決して変わらない。本当に行って良かった。生き続けてて良かった。あの時間、あの場面、あの音楽、これからいつまでも僕の中に残るだろう。

 人生で最高のライブでした。ありがとう。


sdan-ticket.jpg

--2007.8.20 2nd Stage Set List--

Intro
Time Out Of Mind
Bad Sneakers
Hey Nineteen
Daddy Don't Live In That New York City No More
Green Earrings
Dirty Work(feat. Carolyn Leonhart&Cindy Mizelle)
Do It Again
Chain Lightning
Bodhitsattva
-Encore-
Peg
Outro


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コメント(2)

いいな?いいな?うらやましいな?。。。
行けばよかったかな。。。

>ayさん

行ってきました!最高でした!
すごく近い距離で、
スティーリー・ダンの音楽を堪能してきました。
この興奮はしばらく冷めそうにありません…。

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take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
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