そして2007年チャンピオンシップが決定


 最終戦ブラジルGPで、BMWとウィリアムズ計4台のマシンに燃料温度の違反があったものの、スチュワードはこの違反を罪に問わないと決定したため、マクラーレンがこれを不服として控訴していた。で、その審議が先日行われたのだけど、予想通り、この違反によって4台のマシンにペナルティが科されることはなく、ブラジルGPの結果が覆ることはなかった。つまり、選手権もフェラーリのキミ・ライコネンが優勝。

 プレスリリース(英語)は、専門用語がかなり出てきているので、適当な言葉に置き換えて要約すると次のようになる。

 2007年ブラジルGPにおけるスチュワードの決定、及び2007年FIAフォーミュラワン選手権の順位について、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスより不服の申し立てがあったため、2007年11月15日、ロンドンにて、FIA国際控訴裁判が開催された。

 ニック・ハイドフェルド、ロバート・クビサ、ニコ・ロズベルグ、中島一貴のマシンに注入された燃料が、外気温よりも10℃以上温度が低いという技術委員の報告を受け、スチュワードはペナルティを科すかどうか審議を行った。

 スチュワードが各方面から集めた証拠によれば、マシン内の燃料温度と外気温、ともにはっきりとした証拠がないため、ペナルティは科さないことを決定した。

 両チームからの説明を聞き、各種資料および証拠を調べた結果、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの訴えは認められないことを決定した。

 マクラーレンのやり方がスマートじゃないというのは各方面から言われてきたことで、もし仮にこれで選手権が覆るようなことがあってハミルトンがタイトルを獲得できたとしても、それで良いのだろうかという意見はある。F1はサーキットで行われるものであり、レースの結果だけが絶対であって欲しい。そうでないと、命をかけて走り続けている世界最高のドライバーたちがあまりに不憫だし、我々F1ファンも、レースに対する興味を失ってしまう。

 一方で、ルール違反はルール違反、違反しているのに実質ペナルティがないのであれば、そんなペナルティに何の意味があるんだという気もする。結果がだけがモノを言う世界。ハミルトンの活躍はしばらく人々の心にとどまるだろうけど、例えば10年が過ぎたら、ライコネンが初タイトルを獲ったという事実だけが残る。マクラーレンは今年スパイ行為によってダーティなイメージがついてしまったけれど、もしそれがなかったら、もう少し考慮されても良いのではないかと思う。

 今回はタイトルがかかってるということで多少のバイアスがあったけれど、重要なのは来年以降、もし同様の違反があった場合、どう対処するのかをはっきりさせておくということ。ケースバイケースだろうけど、仮にこのレギュレーションを来年も継続するのであれば、失格とまではいかないまでも、次戦のグリッド後退等、きちんと対応をすべきだろう。少なくとも今回のように、「はっきりとした証拠がない」なんていう理由で、違反っぽいけれどペナルティはなしなんていう裁定はやめて欲しい。


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