Room For Squares/John Mayer


jmayer.jpgRoom For Squares/John Mayer

 ジョン・メイヤー2002年のデビュー作。1曲目<No Such Things>の、最初の出だしでやられました。この衝撃は5年前にノラ・ジョーンズを初めて耳にしたとき以来。まだまだ若いなと思わせる一方で、その才能がひしひしと伝わってくる。シンプルなメッセージにシンプルな音楽。適切な例えではないかもしれないが、ジャック・ジョンソンがハワイじゃなくてアメリカ本土に住んでいたら、あるいはブライアン・アダムスがブルースに傾倒していたら、こんな音楽が出てきたのではないかと思う。

 ずっと待っていた音楽に久々に、あるいはようやく、出会えた感覚。どこまでもシンプルで、音楽が持つ本来の良さを存分に引き出したかのような。メロディもフレーズもご機嫌に口ずさめるような。もうね、こういう音楽は大好きです。

 挨拶代わりの<No Such Things>はセンスの塊。<Your Body Is A Wonderland>なんていうこっ恥ずかしい歌も歌ってしまうし、<Love Songs For No One>では一瞬の疾走感がたまらなく気持ちいい。<Back To You>や<Not Myself>は打って変わって貫禄たっぷり。何かの信仰なのか、13曲目はなく、ボーカルとしての力を見せ付ける14曲目の<St. Patrick's Day>でアルバムは終わる。すごいの一言。

 音楽としてはロックベースだけど、本人が演奏するギターはどこまでもブルースっぽい(そしてやたらうまい)。クレジットを見ると、ボーカル・ギター以外にもキーボードやパーカッションもいけるみたいで、こういうマルチタレントを持つアーティストは大歓迎。

 この後彼は、ジョン・メイヤー・トリオを結成したり、スティーブ・ジョーダンのプロデュースで何枚かCDをリリースしており、さらなる飛躍を遂げている。少し音楽性も変わり、それはそれで良いのだけど、この瑞々しさはデビューアルバムならではなのだろう。2000年以降、こういう音楽が出てきたこと自体をすごく嬉しく思う。'00年代を代表する名盤の1枚として挙げたい。


| コメント(0) | トラックバック(0)

コメントする

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.blue-jam.com/mt/mt-tb.cgi/2508

Profile

take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
音楽と夏と海をこよなく愛してます。
強く、やさしく、フェアに

2015年11月

Sun Mon Tue Wed Thu  Fri   Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ

最近のコメント

BlogPeople

Powered by Movable Type 4.292