Citylights Dandy/角松敏生


citylights.jpgCitylights Dandy/角松敏生

 夏が大好きな角松による、夏の夜のためのアルバム。本人が言うように、アダルトだとか、都会だとか、80年代には間違いなく煌いていた世界観がたっぷり。もちろん2010年の今でも、都会の夜の良さと言うのはあるけれど、20年前とは何かが決定的に違う。その何かを僕は知らないので、多分実物以上に良いものとして、いつまでも憧れるのだろう。

 簡単に全曲紹介。角松のアルバムはオープニングから最後までで1つの世界なので、全曲通して聴くのが基本。

1.Citylights Dandy
 久々にインストのオープニング。このアルバム1枚の全てがここにつまっていると言っても過言ではない。イメージは高層ビルから眺めた東京の夜景。

2.HOT LAZY NIGHT
 オープニングナンバーとしては"ダル"な感じが全開。熱帯夜にエアコンなしで、まどろむかのような。スティーリー・ダンもこんな曲多いですね。角松4リズムの真骨頂がこの曲だろうな。

3.Fly By Night
 玉田豊夢と松原秀樹のリズム隊が秀逸な、打って変わって明るい曲。しかし森俊之はうまいです。サビへの展開が、本当に空を飛んでいるようで気持ち良い。

4.134
 この数字は、湘南に馴染みのある人にとって特別なもの。国道134号線はもう死ぬほど走った。日中はいつも渋滞で、それでも海の景色があるからそんなのどうでも良くて。でもこの曲は夜がテーマなので、夜の134。ここを窓全開で疾走するのはとても気持ちいいです。曲も疾走感たっぷり、エレキギターのカッティングが気持ちいい。コーラスワークも秀逸。

5.La Carnaval

 『Fankacoustics』以来すっかり定番となったパーカッションもの。4リズムがコンセプトなはずなのに、パーカッションが3人も参加。ライブはSEなんだろうな…。(角松の父親の)ブラジルへの憧れを歌った曲らしく、4年後のW杯を考えればタイムリー。

6.Twilight Moody Blues
 こういったブルースものも、やはり『Fankacoustics』からだろう。やっぱり、あのアルバムが今の角松の一つの礎を作ったのは間違いない。松原秀樹と森俊之はこの辺が大の得意だろうね。

7.Mrs.Moonlight
 このアルバムの中で最もキャッチーな曲。<Lady In The Night>に似てる感じもするが、正統な角松ナンバーとでも言うべきか、聴いてて落ち着ける。ああ、これだよと。玉田豊夢がきっちりと叩き切り、見事に溶け込んでるのが何となく嬉しい。

8.Friend
 しっとりとしたミディアムテンポのバラード。詞の好き嫌いはあるだろうけれど、このジャンルを歌わせたら、日本で角松の右に出るものはいない。松木恒秀のギターがいい味を出してます。

9.Funky GO-KOHN
 最近のアルバムには必ず入る、(タイトルが)ちょっとおちゃらけたリズムもの。でもこの曲、サビに向かうメロディとリズムがとても良くて、サビがなければ終始いい曲で終わったのに残念としか言いようがない。「胸元ラメ色に狂おしいほど何を求めてる」って50歳の人が書く歌詞じゃないよな。

10.浜辺Days
 分かる人は出だしのメロディで思わずにんやり。タイトルからして『存在の証明』に収録されている<浜辺の歌>と同じコンセプト。このアルバムの中では唯一異色感が強いが、あえて最後の手前に持ってきたところが面白い。夏が始まったー!って感じです。玉田豊夢の片手16ビートが光る。コーラスワークとサックスが絶品。

11.See You Again
 1日の終わりと、そして夢から覚めた1日の始まりを、大切な人と過ごせるっていうのは凄く幸せなんだって気づかせてくれる曲。今さんがしっぽりと。


 素晴らしいミュージシャンを惜しげもなく起用して(そんなに売れないのに)、1枚のアルバムできっちりと世界観を作り上げる。このアートワークはきっといつか正統に評価される日がくる。間違いなく。


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1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
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