山下達郎 Performance 2010


tyamashita2010.jpgJACCS PRESENTS
   山下達郎
Performance 2010

神奈川県民ホール
2010.10.26

山下達郎(vo,g)
小笠原拓海(ds)
伊藤広規(b)
難波弘之(key)
柴田俊文(key)
佐橋佳幸(g)
土岐英史(sax)
国分友里恵(cho)
佐々木久美(cho)
三谷泰弘(cho)

 1ヶ月前のことになるけれど、今年も山下達郎ツアー@神奈川県民ホール、参戦してきました。断言します。日本最高のライブが、ここにはあります。

 感動の初ライブは昨年経験済みなので、その場にいるだけで涙が出てきてしまうところまではいかないものの、それでもしかし、2回目なんて前回をちょっとだけ知っているというだけであって、シュガーベイブ時代から35年にも及ぶ活動を思えば、僕の知るところなんてほんの一握り。まだまだいろんなことが新鮮、そこには空より高い音楽へのリスペクトと、そして海より深い音楽への愛に満ちている。

 正直に言うと、去年から1年しか経っていないし、バックバンドも新しいメンバーがいるので、そんなに曲は変わらないかなと思ってた。でもそんなこと全然なかった。当たり前だけど、みんなプロのミュージシャン。しっかりと達郎さんと新しい世界を作り出していっている。

 オープニングは<希望という名の光>コーラス部のSEと共に。そして<Sparkle>かなと思ったら、Kinki Kids提供曲のセルフカバー<Happy Happy Greeting>(『Rarities』に収録)。そして<Sparkle>のカッティングに、<Daydream>。吉田美奈子作詞で、「砕けるワインレッド、カーマイン、流れるココブラウン、イエロー、渦巻くチェリー、ダークオレンジ」なんていう、色とりどりのこの曲、大好きです。前回もやった<ドーナツ・ソング>は、今回はあっさり終わらず、観客と手拍子で一体になる<Iko Iko>に<Not Fade Away>。自分の曲に、こうして全然違う曲を入れ込むことに関しては、山下達郎は天才的。

 夏にさよならを言うかのように、新曲の<僕らの夏の夢>。そして今回はSugar Babe結成35周年ということで、シュガーベイブスペシャル。<Windy Lady>に<砂の女>、<Solid Slider>を当時のアレンジで(とは言え、当然今の力量に応じたソロが随所に入るのだけど)。<砂の女>で、「冗談は顔だけに」は沸くところだろう。70年代後半のこれらの曲は、騙しが利かない分常に全力投球という感じがして、小手先に頼りがちな昨今の楽曲よりも断然かっこいい。

 フェンダーローズが手に入ったのでやってくれた、ライブではかなり久しぶりの<潮騒>。これも吉田美奈子作詞。文句なしの名曲。ここからは達郎さんの代名詞とも言うべき、一人多重録音タイムで<Most Of All>、<I Only Have Eyes For You>、そこから<クリスマス・イブ>。ホールの雰囲気が一瞬にして変わり、ある種の神々しさすらあった。とんでもなく貴重な時間に、僕らは立ち会っているのだなという気分に包まれた。

 今回のライブのハイライトを挙げるとするなら、<希望という名の光>。病気と闘っているサザンの桑田さん、そしてナインティナインの岡村さんに捧げられた。途中、<蒼氓>の一節が入ってたのが印象的。「a ray of hope for you, a ray of hope for me, a ray of hope for life, for everyone」という感動的なコーラスにじんわり。

 もう一回夏にさよなら<さよなら夏の日>。山下達郎=冬(クリスマス・イブしかない)という人は全然わかってない。夏だ!海だ!タツローだ!というフレーズがあるぐらい、この人は夏の人。80年代、この人の音楽が流れなかった夏はない(はずだと思う。多分)。

 シュガーベイブ特集ということで、もう1曲<今日は何だか>。当時はなかなか観客に受け入れられなかったそうで、ヤジられていたとのこと。なのであまり良い思い出がないとのことだが、「それでもロックンロールはしていた」と達郎さん。この演奏は格別、鳥肌モノでした。前回の大阪フェスティバルホールの最後に捧げられた<Paper Doll>同様、魂の演奏とはこういうのを言うのだろう。

 最後はお約束の<Let's Dance Baby>、<アトムの子>、そして今回は<Loveland, Island>で締め。<Let's Dance Baby>は吉岡治氏を偲び、彼の作詞した<おもちゃのちゃちゃちゃ>、<真っ赤な太陽>、<北酒場>、<天城越え>、そして横浜限定<ブルー・ライト・ヨコハマ>。<Mean Woman Blues>もちゃんと。<アトムの子>ではイントロでなぜかウルトラマンの歌を高らかに。本当、天才的。<Loveland, Island>も大好きです。まだまだ!という思いと共にひとまず終了。

 アンコールはこちらも新曲<街物語>、そしておなじみ<Ride On Time>。これはずっと変わらないのだろうな。最後にもう一度シュガーベイブ<Down Town>。祝、35周年。そして本当に最後に<Your Eyes>。心地よい余韻と共に終焉。

 神奈川県民ホールも設備の老朽化が進んでいるらしいが、歴史の重みを含んだ音が最高だった。もし予算に困っているというのなら神奈川県民として税金を徴収してもらって構わない。ライブは演奏者とスタッフ、観客、そしてホール、もしかしたらそれに加えて時間、全ての調和が作り上げる特異なもの。

 前回の初ライブも良かったけど、それに勝るとも劣らない感動を味わえた3時間半。生きるに足る喜びというのはこういうことを言うのだ。60になるまではツアーをやってくれるとのことだが、できる限り参戦します。でもライブハウスはチケット絶対取れないのでやめて欲しい…。


(セットリスト)
01. Happy Happy Greeting
02. Sparkle
03. Daydream
04. ドーナツ・ソング
05. 僕らの夏の夢
06. Windy Lady
07. 砂の女
08. Solid Slider
09. 潮騒
10. Most Of All
11. I Only Have Eyes For You
12. クリスマス・イブ
13. 希望という名の光
14. さよなら夏の日
15. 今日はなんだか
16. Let's Dance Baby
17. アトムの子
18. Loveland, Island
<Encore>
19. 街物語
20. Ride On Time
21. Down Town
22. Your Eyes
That's My Desire(Closing BGM)


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1981年12月23日生まれ
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