Where The Light Is/John Mayer


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 シンガー・ソング・ライターであり、抜群のギターテクニックを持つジョン・メイヤーのライブBlu-ray。2007年のカリフォルニアNOKIAシアターで行われた内容を収録。CD1枚ぐらいの値段で映像も音もかなりのクォリティということもあり、最近この手のライブBlu-rayを立て続けに買ってます。たぶん音楽業界が生き残る鍵はこの辺にある(日本みたいなぼったくりカルテルやってたらダメだろうけど)。DVDや地デジを初めて目にしたときも感動したけれど、ブルーレイは円熟味という点でまた別の感動があります。ついに家庭でもここまできたかと。

 実際のライブがどう展開されたのかはわからないが、最初はアコギ弾き語り、続いてジョン・メイヤー・トリオ、そして最後はフルバンドという構成。

 アコギ一本で始まる<Neon>からもう鳥肌モノ。ギターのテクニックは最初から定評があったけれど、実際のパフォーマンスを目にするともう圧倒的と言う他ない。Tシャツにジーンズというどこにでもいそうな青年は、ギターをもたせたらとんでもなかった。3大ギタリストが世代交代するとしたら、間違いなく真っ先に名前が挙げられるだろう。声もブルース調が似合ういい声で、ファルセットも綺麗、おまけに甘いマスク。クラプトンと比較するのは時期尚早かなとも思うが、まあそういうレベルだと思う。

 続いて、スティーブ・ジョーダン、ピノ・パラディーノとのトリオ。トリオと言っても、ジョン・メイヤーはギターにボーカルなので、どちらかというとスリーピースバンド。スーツに身をまとったジョンは一気に大人っぽくなり、音も貫禄たっぷり、顔だけが若いというアンバランス。スティーブ・ジョーダンはプロデュースもやっていてて、音楽的には間違いなくステップアップなのだけど、初期の若さ全開のロックンロールから離れつつあるのが寂しいところでもある。とは言え、凄腕ミュージシャン2人に全く引けを取らないばかりかむしろ悠長に主張している感さえあるところは、さすがとしか言いようがない。収録されてるインタビューでジョンが言っていたが、凄い音楽に触れた時はどういうわけか笑いが込み上げてくる。そんな感じ。

 最後はフルバンド。ジョン・メイヤー・トリオは、その若さで一体どこまでいくつもりなんだよと思ってしまうが、こっちは少し安心する。通常のバンド編成+トランペット・サックスに、ギターは自身も含めて3本というのはやはりこだわりなのだろう。自分でソロを弾かずにリズムに徹することもあって面白い。レイ・チャールズのカバー<I Don't Need No Doctor>はただただ凄い。一見の価値ありです。あと、この人は一体ギターを何本持ってるんだろうと思うぐらい、曲によってギターを変えてます。こういうのもライブ盤CDではわからないところ。最後の<I'm Gonna Find Another You>まで、全く飽きさせることなく楽しませてくれます。

 エンディングでカリフォルニアの夕暮れをバックに、<The Heart Of Life>を演奏するのもかっこいい。そしてエンディングクレジットで同曲のライブ版をもう一度。

 万人受けはしないかもしれないが、ジョン・メイヤーは本当にうまいです。ギターがうまい、歌がうまい、というよりも、音楽そのものがうまい。音楽の神に愛された青年とでも言うか。ルックスが良いので若干ゴシップを賑わせたこともあるが、周囲からの評価も高いし、このままきっちりと音楽に向かい続けて欲しい。この腐りきった現代の音楽シーンの中で唯一の光と言っても過言ではない。同年代として生きられることを、リアルタイムで彼の音楽に触れられることを本当に嬉しく思います。


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