TATSURO YAMASHITA Performance 2011-2012 


tyamashita2012.jpgTATSURO YAMASHITA Performance 2011-2012

神奈川県民ホール
2010.4.1

山下達郎(vo,g)
小笠原拓海(ds)
伊藤広規(b)
難波弘之(key)
柴田俊文(key)
佐橋佳幸(g)
宮里陽太(sax)
国分友里恵(cho)
佐々木久美(cho)
三谷泰弘(cho, key)

 3回目となる山下達郎のライブ。今回のツアーは年をまたいでいるので3年連続ではないけれども、幸運にもツアーそのものとしては3回連続で行くことができ、そしてその3回とも神奈川県民ホール。中野公演の事前抽選に外れ続け、神奈川県民・中野の発売日も即完売表示が出て諦めかけていた中、ふと奇跡のように転がり込んできた、まさにプラチナチケット。

 初めて見たときは、そりゃもうとんでもなく感動した。ライブ録音CDの『JOY』などでそのクォリティの高さは知っていたものの、その圧倒的なまでのパフォーマンスに見事なまでに打ちのめされた。こんなにも完成度のライブが存在していたのか、と。翌年は当初のような感動こそなかったが、1度見ているからこそ味わうことのできる、また違った興奮に包まれた。

 そして今回。3回目となると、全体の流れがどういうもので、何が定番なのか、などと言った予備知識を持って臨むことができる。その一方で、若干マンネリに感じてしまうのではないかという危惧があったのも事実。でも全く心配無用だった。この日のライブは本当に神がかっていて、ツアーの他公演を知らないでこんなこと言うのもなんだけど、「伝説のカナケン」と言っても過言ではない内容だった。すごかった。

 アルバム『Ray Of Hope』を引っさげてのツアーなので、オープニングもCDと同じくInterludeで登場し、そして全く予想してなかった<THE THEME FROM BIG WAVE>。“We've got summer right here in our hearts”と一気に夏へ。繰り返しになるけど、達郎さんは夏の人です。

 <SPARKLE>はいつものオープニング、そして<DONUT SONG>も定番の拍手・手拍子。最初のこういう掴みって、その後のライブの雰囲気作りにおいて大事だと思う。バラードが続き、最初のハイライト<Solid Slider>。スキャットも駆使するキーボードの難波さんと、今回新たに加わったサックス宮里さんとの何人たりとも立ち入れぬ鬼気迫るバトルが繰り広げられた。達郎さんに「今ツアー最高」とすら言わしめたこのソロ合戦、我々観客は完全に圧倒され、ただただ事の成り行きを見守るしかなかった。

 嬉しい嬉しいシュガーベイブの<雨は手のひらにいっぱい>。高校生の時からずっとずっと好きだった曲で、多分シュガーベイブの中では一番。このけだるいメロディーがとにかく良くて、生で聴けたというのは本当に嬉しかった。続いて名物ア・カペラコーナー。まずはアルバムにも収録された<バラ色の人生>。そして最大のハイライト<DON'T ASK ME TO BE LONELY>。ドゥーワップの発祥はストリートミュージックということで、おひねり用の帽子をステージ前方に置き、ラジカセのボタンを押してバック音楽を流す。と、そのままマイクを使わず生声で高らかに歌い上げた。神奈川県民はそんなに大きなホールではないけど、それでもキャパシティ2000そこそこ、3F席があるぐらいと言えば大体その規模は想像して頂けるだろうか。その中でバックのラジカセ1つで、3F席まで行き渡るほどの声量で歌っているのだから、そりゃもう言葉では表せないほどの感動の嵐。自分がこの目で見てきた過去最高のパフォーマンス。人は感動しすぎるともはや笑うしかなくなる。あまりの感動で笑い泣き状態だった。

 このあとはライブお馴染みのナンバーが続いたが、音楽で少しでも人々に希望の光を灯そうとしている逹瑯さん、<希望という名の光>は格別だった。どれだけ時代が移り変わろうとも、平凡な日常をズタズタにしてしまうような事が起ころうとも、僕ら人間は何百年、何千年前から、音楽というものを心の拠り所にしてきた。それは理屈ではなく、真の意味では決して伝えることができない、刹那的な時間と空間の共有。だから人は音楽を求め、そして生でその音楽を求めるのだろう。それは時に、<Bomber>の高速カッティングだったり、心地良い伊藤広規の創りだすグルーヴだったり、佐橋さんの絶妙なギターだったりと、様々な形で人々の心をつかむ。共通しているのは、音楽への愛とリスペクト。

 アンコールが終わってバックメンバーが退場しても、一向に鳴り止まない拍手。それどころか、この日の興奮そして感謝の意を手を叩くことでしか表現できない我々観客の拍手はより一層増すばかり。するとエレキを再度抱え、<MY SUGAR BABE>そして<LAST STEP>。奇跡のようなこの時間この場所にいられる幸せを心から噛み締めた。最後はお約束の<YOUR EYES>、最後Closing BGMが終わるまでゆったりとした時間を過ごす。気づけば3時間50分が経過していた。そしてなんとも言えない幸福感に包まれ、その余韻に浸りながら帰路についた。

 一概に比べることはできないけれど、これまでに観てきた中で、ここまでのものはちょっと思い出せない。この「伝説のカナケン」を観れた、その場に居合わせることができたというのは、僕にとって大きな大きな宝物です。

【セットリスト】
01.THE THEME FROM BIG WAVE
02.SPARKLE
03.DONUT SONG
04.素敵な午後は
05.僕らの夏の夢
06.プロポーズ
07.Solid Slider
08.俺の空
09.雨は手のひらにいっぱい
10.バラ色の人生?ラヴィアンローズ
11.DON'T ASK ME TO BE LONELY
12.おやすみロージー ?Angel Babyへのオマージュー
13.WHEN YOU WISH UPON A STAR ?星に願いを?
14.クリスマス・イブ
15.希望という名の光
16.さよなら夏の日
17.Bomber
18.Let's Dance Baby
19.高気圧ガール
20.アトムの子
<Encore>
21.街物語
22.Ride On Time
23.恋のブギウギトレイン
24.MY SUGAR BABE
25.LAST STEP
26.YOUR EYES
That's My Desire(Closing BGM)

ytatsu_ticket.jpg


| コメント(0) | トラックバック(0)

コメントする

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.blue-jam.com/mt/mt-tb.cgi/2739

Profile

take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
音楽と夏と海をこよなく愛してます。
強く、やさしく、フェアに

2015年11月

Sun Mon Tue Wed Thu  Fri   Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ

最近のコメント

BlogPeople

Powered by Movable Type 4.292