インデックス投資を考える


 アベノミクスとNISAのおかげで、投資に関する話題を見聞きすることが多くなりました。個人的にはこうやってメディアが投資を煽るようになったときは、既に過熱状態なので静観が正しいとは思うものの、未来は誰にも予測できないため何とも言えません。そしてここにきて再度インデックス投資が持ち上げられている気がします。確定拠出年金運用を見ていてふとそんなことが浮かんだので、ちょっとそのお話。

 インデックス投資とは、日本や世界の株式指数に連動するファンドに投資すること。すなわち日本(世界)の株式が上昇すればファンド価格も上がるし、下がった場合も同様。このインデックス投資をした方が、個別銘柄から構成されるいわゆるアクティブファンドよりも利益が高くかつ手数料も安いため(頭を使わなくて良いので)、長期投資の基本としてどこでも勧められます。その証拠に下記をご覧ください。

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 これは僕の勤める会社で加入している確定拠出年金で選択可能な、投資信託の騰落率をまとめたものです(2013年9月時点)。これ以外にも元本保証の預金等あるけどそれらは割愛。ここ最近株式相場が調子良いのでどれもそこそこのリターン率だが、日本以外の世界株式インデックスに投資するMSCI-KOKUSAIがここ3年で最もリターンの高いという、教科書のような結果となっています。この6ヶ月, 1年で見れば日本のバリュー株もそこそこいいじゃないかと思った方はこちらをご覧ください。

index_graph.jpg

 緑がMSCI-KOKUSAI、オレンジがバリュー株ファンドで、2003年の指数を100としたその後の推移です。これを見ると倍ぐらいの差がついてます。また信託報酬が高く、購入手数料もかかるので、詳しい計算は面倒なのでしてませんが、この差以上にパフォーマンスの開きがあるはずです。やっぱりアクティブファンドよりパフォーマンスが良いということに異論はありません。

 でも大きな落とし穴があります。インデックス投資は毎月一定額を購入するドルコスト法ととても相性がよく、だから退職金運用にもぴったりなわけです。が、問題はいつ利益を確定するのかということ。死ぬまでドルコスト法を続けていく稀有な人ならともかく、普通の人は、どこかしらで利益確定するはずです。いつお金が必要なのかは人それぞれだけど、もしその時、上記のグラフに示す2008年後半から2009年始めに示すようなマイナスの期間だったら・・・。それまでいくらパフォーマンスが良くたって、たった一度の恐慌でそんな利益一気に吹っ飛ぶことを、幸か不幸か僕らはリーマンブラザーズのおかげで身をもって知っています。そしてリーマンショックは100年に1度の規模と言われるものの、それは実際にはもっと高い頻度で起きるということも。

 身近にインデックス投資をしている人がいたらこう聞いてみてください。「インデックスファンドは日本・世界経済がこれからも伸びていくということが前提です。あなたは本当にそう信じて投資しているのですか?また、いつ清算するつもりなのですか?もしその時市場が大暴落していたら?」と。


(お約束の注意書き)
 本記事ではインデックスファンドについて私見を述べただけであり、それを推奨するものでも否定するものでもありません。投資は自己責任で行いください。もし否定的だと思われる方のために弁明しておきますと、僕自身の確定拠出年金はすべてインデックスファンド運用にしています。


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