山下達郎 Performance2013


tyamashita2013.jpgTATSURO YAMASHITA Performance 2013

神奈川県民ホール
2013.11.6

山下達郎(vo,g)
小笠原拓海(ds)
伊藤広規(b)
難波弘之(key)
柴田俊文(key)
佐橋佳幸(g)
宮里陽太(sax)
国分友里恵(cho)
佐々木久美(cho)
三谷泰弘(cho, key)

 山下達郎氏のネタバレ配慮の希望を尊重してましたが、クリスマスイブの千秋楽を無事終えたようなのでようやく書くことができます。

 1年半ぶりとなる山下達郎ツアー。今回は幸運にもe+のファミリーマート先行抽選でチケット確保できました。当選後は勝手に事が進むだろうと思ってたら、チケット支払期限というものがあり、たまたまGmailをチェックしなかったらアウトだったというエピソードもありつつの、通算4回目。一応皆勤賞。

 席は2F席1列目という、神奈川県民ホールの規則で立ってはいけない席。終盤の盛り上がりで体を動かせないのは残念だったけど、席は1列目のど真ん中で(2つ隣に記録撮影用と思われるビデオカメラが固定されてた)、前に何もなくステージを見られるのはとても気持ちが良いものだし、それより何より、本当に音が良かった。ホールの中では間違いなく過去最高。達郎さんに音へのこだわりと、神奈川県民ホールが持つ歴史の深みと、そして抜群の位置がすべてマッチした最高の席でした。良い音で聴きたければ家でCDを聴けみたいな言葉もあるけど、家のステレオから出てくる音をはるかに凌駕した素晴らしい音響でした。

 前回はアルバム『Ray of Hope』の発売に伴って収録曲がフィーチャーされたけど、それ以降新アルバムは出てなかったので、きっと今までやったのと同じような構成になるのかなと思ってた。が、よく考えてみればベストアルバム『Opus』も出してれば、発売30周年記念ということで『Melodies』そして20周年記念で『Season's Greetings』も発売されていた。ということで、今回はそれらを網羅したような曲構成。

 きっと<Sparkle>から始まると思った期待は良い意味で裏切られ、シンセの固定パターンで始まる<新・東京ラプソディー>。お約束の"横浜"ラプソディーに会場は一気に大盛り上がり。今回達郎さんもことあるごとに「ほんまにええお客さんや(なぜか関西弁)」と口にするぐらい、会場の盛り上がりが凄かった。待ってたぜ達郎、よく横浜に来てくれたな、みたいな感じでした。本ツアーでは様々な都道府県を回っているものの、ここのフレーズを変更できる都市は限られると推察するけど、どうだろう。ゴロ的に、と、ラプソディーのイメージ的に。<LOVE SPACE>は達郎さんの有名曲の1つだと思うけど、今回初めて聴けました。すごく嬉しい。この随所にファルセットが多用される16ビート曲は、演奏する方も歌う方も大変に違いない。『JOY』よりは『It's a Poppin' Time』に近い少しテンポを落としたバージョンでした。この直後の<ずっと一緒さ>はちょっと拍子抜けというか、切り替えがうまくできなくてスッと過ぎ去ってしまった。

 ベストアルバムを出したということで、それをきっかけに初めてコンサートにきたお客さんも多いようで、達郎さんはそれに気を使ってか、これ以降はほとんどの曲をやる前にMCで曲紹介をしてた(つまりMCが結構長かった)。そういう配慮をするところも、今なお老若男女に支持され続ける理由の1つなのだろう。以前のツアーでは予備知識はいらない、聴いてみて自分に合うか合わないかだけ、みたいなことも言ってたけど。。

 <あしおと>、<ひととき>、<スプリンクラー>と、これまでめったにやってない、もしくは本ツアーが初演奏(たしか)の曲は最高でした。その一方で、特に<スプリンクラー>は、どうしても青山純・伊藤広規のリズム隊が思い出されます。青山純さん、一度は貴方のドラムを生で聴いてみたかったのですが、その願いは残念ながらかないませんでした。僕の中では、TOTOのジェフ・ポーカロのように、山下達郎と言えば青山純でした。でも小笠原拓海も、達郎さんの起用をきっかけにメキメキとその存在を知られることとなり(発掘は山下洋輔かもしれないけど)、日本を代表するドラマーに成りつつあります。安心して、天国でのセッションを楽しんで下さい。

 ミュージシャンの実力が如実に表れる<Paper Doll>に、絶品のラブバラード<FUTARI>。近年カバー曲を歌う人が増えたけど、あれはカラオケに過ぎなく、達郎さんは自分にしかできないカバーをということでビーチボーイズ<God Only Knows>。確かにこれを歌えるのは日本で達郎さんぐらいだろう。あとこれまた絶品だったラスカルズの<Groovin'>。歌詞の"Sunday afternoon"は"Wednesday Evening"に変えられてました。間奏では観客も一緒になってタイミングを合わせて手を叩き、今年還暦ということで60回パンッパンッパンッ・・・と僕はきちんと数えられるはずもなく最後は適当。前にも書いたけど、曲の合間に他の曲のフレーズをいれたり、こういう仕掛けをすることに関して、達郎さんは天才です。

 唯一とも言える新曲の<光と君へのレクイエム>は、まだバンドスコアがないということでフェンダーローズと、ドラムマシーンで。かつてはギターで弾き語りをしてたらしいけど、それはそれで聴いてみたい。

 ここから恒例のア・カペラ。『Season's Greetings』リマスタ盤が出たのでそこからの選曲で、季節的にもまずまずぴったりでした。ディズニーから<Berra Notte>と、超有名クリスマス曲<Have Yourself A Merry Little Christmas>。その圧巻のパフォーマンスは会場を圧倒し、人々の心に静寂をもたらし、そして光を灯します。ここから<クリスマス・イブ>の流れは定番・・・と思いきやMC。でもきっとやるはずで、<クリスマス・イブ>・<Let's Dance Baby>・<Ride On Time>をやらなかったことは(これらの楽曲が世に出て以降)ないとのこと。いわゆる達郎さんの"出世作"に対し、いつまでも変わらぬ想いを持っているのだろうと想像します。

 辛辣な魂の<DANCER>、そして完全に蒼茫の代わりとなった<希望という名の光>。この曲は東日本大震災の震災当日、カーステレオのFMから流れてきたのがひどく印象的で、きっと自分にとってもすごく意味を持つ大事な曲になるのだろうなと思う。途中は<蒼茫>、そして岡林信康の<今日をこえて>が。「くよくよするのはもうやめさ 今日は昨日をこえている 昨日に聞くのももうやめさ 今日をこえた明日がある」。確かな光を。

 Melodiesに戻って<メリー・ゴー・ラウンド>、これも青山純さんが偲ばれます。定番<Let's Dance Baby>はついに初めてクラッカーを持っての参戦。これは気持ちいい!ボーナストラックということで<硝子の少年>、そしていつもの<I Got a Woman>。<アトムの子は>の出だしはやなせたかしさんの哀悼の意味も込めてかアンパンマンマーチ。これまで鉄腕アトム・ウルトラマン・ドラえもんと歌っているが、次はいかに!?(何もなければ鉄腕アトムかな)わざと音をはずしたように歌う達郎さんは必見(必聴)です。本編最後は<Loveland, Island>。3年ぶりで嬉しかった。歌詞、メロディ、雰囲気、大好きです。

 アンコール1曲目は待ってました<クリスマス・イブ>。じらされたこともあり、『Melodies』特集もあってか、いつも以上に特別でした。感動はそこそこ、一気に<Ride On Time>。60歳にして、アンプなしの生声でホールに響き渡る圧倒的な声量です。メンバーが前に出て挨拶、でもまだ終わらない<愛を描いて>。この曲も定番曲だがライブで聴くのは初めて。

 それでまだまだ終わらなかった、最後達郎さんの気まぐれで<LAST STEP>。最高のパフォーマンスで作られた最高の時間、それを締めくくるかのような、そして次に繋がる歌です。最後は<Your Eyes>。何も言うことはありません。全26曲、公演時間3時間半以上という大満足の内容でした。

 どうやらまだまだツアーをやってくれるようなので、限られた時間を大事に、できれば最後まで見届けたいと思います。


<セットリスト>
01.新・東京ラプソディー
02.SPARKLE
03.LOVE SPACE
04.ずっと一緒さ
05.あしおと
06.ひととき
07.スプリンクラー
08.PAPER DOLL
09.FUTARI
10.God Only Knows
11.Groovin'
12.光と君へのレクイエム
13.My Gift To You
14.Bella Notte
15.Have Yourself A Merry Little Christmas
16.DANCER
17.希望という名の光
18.メリー・ゴー・ラウンド
19.LET'S DANCE BABY
?硝子の少年
?I Got a Woman
20.アトムの子
21.LOVELAND ISLAND
-Encore-
22.クリスマス・イブ
23.RIDE ON TIME
24.愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-
25.LAST STEP
26.YOUR EYES
That's My Desire(Closing BGM)

tyama2013ticket.jpg


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