垂直と直角


 ツイッターで、0.3+1.7=2.0という(子供の)答案に×がつけられたという内容を見かけた。理由はX.0の場合は小数点以下を省略しなければいけないとのこと。一体どこの誰がそんなことを決めたのかわからないけど、数学や自然科学の世界では、2と2.0は全然別物。2=2.0ではない世界が広がっていることを、×をつけられてしまった彼/彼女は、この先また学ばなければいけない。

 そしてその時、きっと彼/彼女はこの答案用紙のことを思い出すはず、あれは一体なんだったのだろうと。そういう些細なことって、少なくとも僕はだけれど、ずっと覚えているものなのだ。

 中学2年のとき、保健体育の試験で走り幅跳びの測定に関する問題が出題された。一言一句正確には覚えていないのだけど、「距離を計測するときは、踏み切り線と着地点を( )に測る」みたいな問題だった。正解とされたのは「直角」、僕は「垂直」と書いて不正解だった。微妙なニュアンスでどちらが正確なのかが変わるので、ポイントは正解か不正解ではない。でも当時、「垂直」じゃダメなのかと尋ねにいった僕に対し、体育教師と教育実習生がコソコソ話した後、口にしたのは「垂直だと高さのイメージがあるから(不正解)」。数学的に直角と垂直の違いでダメと言われるのならまだしも(しつこいようだけど問題を正確に覚えてないので、本当はどちらが正しいかは不明)、こんなことを言われた僕は返す言葉もなく、とても混乱した。

 どこの世界に走り幅跳びの計測をする際に、高さを測る人がいると言うのだろう。大体着地点と踏み切り線の高さって大体同じではないかというか、着地点が砂場な分だけマイナスではないだろうか。それは一体どんな競技なんだ...。ならば垂直二等辺三角形は2次元がいきなり3次元の話になるのか、とか、ユークリッド原論の垂直の定義は~などと口にするのは、残念ながら13歳の僕には無理だった。垂直をイメージで語ってしまうこの教師のおかげで、未だに僕は垂直という文字を見ると、しばしば、この走り幅跳びの試験のことを思い出してしまう。そういうのって心に残るんですよ。

 ちなみに直角と垂直の違いだけれど、直角は角度(90度)であるのに対し、垂直は2つの線の関係を示す(多分)。


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