2006年2月 archive


 海に戻った。2年前にインストラクターをしてくれた人が突如メールをくれて、何度かやり取りをしているうちに、また潜ってみたいなという気持ちが芽生えた。

 2年ぶりに潜った海は、初めて潜ったときよりもずっとずっと素敵だった。ダイビングという行為を心から楽しめた。今までに経験したことのない、心の安らぎ。それは本当に心地よいもので、そこから離れてしまうことを体が拒んだ。

 そして何が正しくて何が間違っているのかがわからなくなった。自分が築き上げてきたものが、否定はされていないけれど、まるでそんなもの最初からなかったかのように思え、どうしようもない気持ちでいっぱいになった。帰りの飛行機で、元の世界に帰るのが嫌で自然と涙がこぼれた。

 ずっと答えを求め続けた。その答えは海にあって欲しかった。


 何もなかったような年のような気もするし、実は大切なことを見失っていた年のような気もする。

 授業なんてどうでも良かった。授業に出て、アルバイトをこなし、たまに友人や当時付き合っていた人と遊んだり。当たり前のような毎日が、実はとても幸せな日々なんだということに気づくのは、残念ながらずっと後のことだった。

 徐々に歯車が狂いだした。それはあまりにも自然だったので、狂いだしたことすら気づかなかった。そして目が覚めたときには手遅れ。僕には何も残ってなかった。

 こんなことを言ってもしょうがないけど、もしも大学4年間のどれかをやり直せるとしたら、この1年をやり直したい。今ならば、あの時自分は何を選べば良かったのかということがわかる。たとえそれによって、今のこの自分がなくなったとしても、その後悔よりは、この年の後悔の方が大きいだろうと思う。


 大学生活で最も楽しかったのは、大学1年の最初の2,3ヶ月だったと思う。授業なんか全然聴かないで、本ばかり読んでいた。理工学部の授業は大変だと高校時代に脅され続けていたけれど、はっきり言って全然たいしたことなかった。勉強面については、4年間特に苦労することもなく、自分のペースをつかめていたと思う。

 楽しい日々はすぐに終わりを告げ、夏頃から孤独と向き合うようになった。表面的なつきあいが嫌だったのだと思う。僕にしてみれば、誰もが孤独に対する不安を隠すかのように道化師を演じていた。中に入ってしまえば感覚が麻痺するが、一歩外に出て眺めてみると、いかにそれが滑稽かが手に取るように分かった。分かってしまったという方がいいのかもしれない。「皆でバカをやるのがかっこいい」みたいな雰囲気で包まれていたサークル。そんなの全然かっこいいとは思えなかった。

 夏休み、なんとなく沖縄の宮古島へ行った。初めての一人旅。そしてすることなんて何もなかったので、ダイビングのラインセンスを取った。それは僕の好奇心を満たすには十分なものであったし、とても素敵な体験だった。ただし、それだけだったのだろう。その後2年間、僕は海に潜ることはなかった。

 1年間が終わろうとする頃、早くも高校の同窓会があった。みんな変わってなかったのがすごく嬉しかったし、変わらなくてもいいんだと安心した。それはすぐに間違いだと気づくのだけど、僕らの間には、変わらなくていい何かがあると今でも思っている。


 少しずつ、高校生活が終わりに近づくにつれ、何かが変わっていったのかもしれない。

 学校の授業でも、アルバイトでも、友達と一緒にいる時でも、どことなく1つ1つが違うように感じてきた。高校生活が終わるんだということを意識していたのかな。何かしたいんだけど何もできなくて、そんな自分がひどくもどかしかった。

 大学へは受験をすることなく、推薦で進学できることが約束されていた。僕はその大学に小さい頃から何となく行きたいなと思っていたし、この高校に進学するときには、その大学に進学することを前提として考えていた。

 ちょうど携帯電話やインターネットが爆発的に普及し始めた頃。情報というものが大きく変わりつつあり、それは僕にとって大きな衝撃であった。一体この先には何があるのか、それを見守りたくて、大学では通信の勉強をしようと決意した。

 そして僕は第一志望だった学部の学科へと進学を決めた。卒業式では、これでお別れだなんていう気持ちは全然なく、皆と一緒にまた同じ大学で頑張っていくんだと感じていた。そしていつでも会えるんだって。


 少し中だるみがあったことは認めざるを得ない。片道2時間かかる通学がだんだん嫌になってきて、漠然と、時間が過ぎ去っていくことだけを願っていた。

 中学の時から付き合っていた子がアメリカに行ってしまった。彼女はまだ日本に帰ってきていない。今後帰ってくるのかどうかもわからない。それが僕らが別れた原因なのかどうかは知るよしもないけれど、最後、何も言葉をかけることができなかった。見て見ないフリをしたかったのかもしれないし、会わせる顔がなかっただけなのかもしれない。残念ながらもうほとんど顔を思い出すことができないし、二人でいた思い出も消えつつある。彼女も同じであればいいなと思う。

 そしてこの年、僕は角松敏生に出会った。それはあらゆる意味で僕にとって大きな意味を持つものだったと確信している。目の前に広がっている素晴らしい音楽の世界に、心からワクワクした。それで少し自分を取り戻せたのかもしれない。この時から常に、僕の生活には、そこには、音楽があった。


 本当のことを言えば、高校受験、僕は第一志望だった高校に落ちたのだけど、第二志望より下の4校は受かった。戦績で言うと4勝2敗。第一志望と言っても、その一番の理由は家から近いからという理由だったから、特別その高校でなければいけないということではなかった。そして、第二志望だった高校へと進学した。

 願書をもらいに行ったとき、この並木道を歩けたらなと思っていた。その並木道を実際に歩いて校舎に向かえるというのはやはり嬉しかった。通学には家から2時間たっぷりかかったけれど、僕は、自分で選んだ、つかみ取った選択肢に満足していたのだと思う。

 あらゆる意味で、高校生というのは、僕の青春時代そのものだった。当時はそんな実感全然なかったが、今はそう思う。

 色々なことが一気に過ぎ去っていた1年間。あまりの速さに自分の立ち位置を見失いかけたけれど、それまで自分が蓄積してきたことが通用するところが少しあって、ギリギリ踏みとどまれていた。ここは中学の延長ではないんだなということだけはわかっているつもりだった。そういうのが良かったのかもしれない。

 目の前のことに割と必死で、でも、それはそれで充実していたし、怖いものなんてほとんどなかった。色々なことが輝いていた。


 旅行期間中全く更新しないわけにはいかないので、ちょっと時間切れで中途半端なところがあるのだけど、少し記事を用意しました。ズバリ高校&大学&大学院の9年間について。なんとなく学生時代のことを書いておきたいなと思っていて、ちょうど8泊9日という日程にぴったりだったのです。

 ということで、cron機能を使って毎日21時に更新されるようにしておきますので、よかったらそちらをお楽しみ下さい。その他CDレビューなどについては、時間が足らなくて書けませんでした。すみません。もしニュージーランドでネットに繋がってるパソコンを見つけられたら、何か書くかもしれません(あえて探すようなことはしません)。

 それでは皆様、また3/3以降にお会いしましょう。


 明日から8泊9日でニュージーランドに行ってきます。修論を書いてる合間に研究室の同期とどっか行きたいねえなんて話をし始め、とりあえず寒いところは避けよう、もう名所巡りみたいのはいいよね、なんて感じで、ほとんどノリだけで一気に決めていきました。僕はドバイやレバノンと冗談半分で候補を挙げていたものの、それは嫌だと拒絶され、最終的に意見が合ったのがニュージーランド。

 例によって格安航空券なので、今回も直行便なんて贅沢はできずソウル経由。コリアンエアーってどうなんですかね。ミサイルで撃ち落とされないかどうか心配だけど、最近そういうニュースは耳にしていないので多分大丈夫でしょう。ちなみにニュージーランドは北島と南島とわかれていて、最初北の大きな都市であるオークランドで3泊し、その後南のクライストチャーチに3泊する予定です。移動で往復1泊ずつとられるので、計8泊。

 一応パッキングを終えたのだけど、なんか2泊3日で国内旅行にでも行くような状態…。リュックだし。外貨用意してないし。こんなので大丈夫かな。

 まあ僕は南十字星が見られれば言うことないです。あとは大自然に癒してもらうということで。最後の学生旅行(多分)、楽しんできます。


bluenotecard.jpgTOWER OF POWER
Blue Note Tokyo
2006.2.21 1st stage

Emilio Castillo(t.sax,vo)
Larry Braggs(vo)
Tom Politzer(a.sax)
Stephen "Doc" Kupka(b.sax)
Mike Bogart(tp,flh,vo)
Adolfo Acosta(tp,flh)
Roger Smith(key,vo)
Jeff Tamelier(g,vo)
Francis Rocco Prestia(b)
David Garibaldi(ds)

 ブルーノートでタワー・オブ・パワーのライブを観てきました。




来てみました。


 今日は卒業旅行の打ち合わせのため大学まで行ったのだけど、大学に行くのが2週間ぶりなら、東京に出るのも2週間ぶり。なんか人の多さに疲れてしまいました。相変わらず東京は人が多いですね。乗り換えで新宿駅の南口を歩いていると、気分がどんどん沈んでいく。何で昼間からこんなにもの人がいるのだろうと(自分もその構成要素の一員だけれど)。

 帰りも帰りで、横浜駅は下りの東海道線が到着すると改札口が一気に人で溢れかえる。自動改札の数が(瞬間的な降客数と比べて)多くないので、自ずと変な流れができる。その光景を見て何だか色々なことが嫌になり、疲れがどばっと出てきてしまいました。横浜で外貨への両替を少ししようと思っていたのだけど中止し、とっとと帰宅。平和に生きたいものです。

 そして明日はブルーノート。社会人の友人と行くので(誰かと一緒に行くなんて久々だな…)、学割ではなくファーストショー(これも久々)。整理券に並び、開場までの時間は表参道ヒルズでものぞいてみるつもりです。


mahler9tky.jpg東京フィル 鎌倉特別演奏会
2006.2.19 鎌倉芸術館 大ホール

マーラー:交響曲第9番
指揮:チョン・ミョンフン
東京フィルハーモニー交響楽団

Gustav Mahler:Symphony No.9
Myung-Whun Chung, Conductor
Tokyo Philharmonic Orchestra
Tokyo Philharmonic Special Concert in Kamakura

 鎌倉芸術館でマーラーの9番を聴いてきました。曲やオケに関する説明は専門家に任せるとして、感じたことを思うがままに少し書きたいと思います。


無事当日券を購入できました。学生券で1000円なのに、9000円のA席!


 何にしろ暇な春休みですが、ようやく、来週の木曜日から卒業旅行に行ってまいります。行き先は・・・どこだと思いますか?えー、前日に発表しますので(性格悪い)、よかったら予想でもしてみて下さい。

 今日やっと旅行会社から行程表が送られてきたので、これから向こうで何をしようかなと考えていきます。多分この作業が一番楽しいのだけど、なんかもう色々と巡るほどの気力・体力もないので、時間をたっぷりと贅沢につかった旅にしたいと思います。とか言ってめちゃくちゃハードだったりね。いや、でも、それは避けよう。うん。

 明日は気が向いたらコンサートに出かけ、明後日は旅行の打ち合わせ、明々後日は久々のブルーノート。1日間を置いて、いざ出発となります。旅行期間は1週間強、例によって1日1エントリーを守りたいので、なんとかその間の記事を用意したいと思っているのですが、まだあまり書けてないので、正直間に合うかどうかわかりません。でも頑張りたいと思います。

 以上、近況報告でした。最近日記ネタが少ないのは、何もしてないからです…。


twilight.jpgトワイライト/重松清

 「あの頃の21世紀は、もっと輝いていた?。」という帯のコピーがいい。小学生の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こすのだけど、当時描いていた未来像と今の現実とは違って・・・というお話。
 もう少し歳をとってから読んだ方が、より楽しめたのかなと思う。それでも話として引き込まれるところがあったし、色々と考えさせられてしまった。


 ウディ・アレンの『さよなら、さよならハリウッド』を観ました。僕の記憶が正しいなら、日本では去年のGW前後に公開された作品で、映画館に観にいこうと思っていたものの、タイミングを逃してしまい(しかも2回)結局DVDレンタルで。

 かつては名映画監督だった主人公(ウディ・アレン)が、復帰をかけて映画撮影にのぞむものの、目が見えなくなってしまい、それでも撮影は続いていくという話。よくよく考えてみれば映画業界に対する皮肉など、色々なエッセンスが盛り込まれているような気がするのだけど、頭を空っぽにして見てたらすごく面白かったです。2時間弱、全然飽きることなくスクリーン(テレビ)に釘付け。最近見た彼の3作品の中で、映画そのものとしては一番良かったかも。

 ただ何となく気になったのが、この前『僕のニューヨークライフ』を観たときも少し感じていたのだけど、彼の(最近の)作品って映画館で上映されるのが相応しいのかなということ。映画としてレベルがどうこうとか、そんなことを言うつもりは全くないが、映画館の大きなスクリーンよりも、個人が持つプライベートなディスプレイ(テレビ)の方が合っているのではないかな、と。空間とスケールの違いとでも言うのかな。

 とは言え、また新作が公開されたらノコノコと映画館に観にいってしまうのだろうけどね(チャンスがあったら)。

中途半端なオフィシャルページ


tributetojeff.jpgTRIBUTE TO JEFF Revisited/David Garfield & Friends

 故ジェフ・ポーカロに捧げられたアルバム。いかにポーカロが偉大なドラマーであったか、そしていかに彼が皆に愛されていたのかを証明するような作品です。オリジナルは97年に作られたのだけど、インスト曲にボーカルが入ったり、曲が追加されたりと、さらに充実した内容になっている。


chocolat.jpg

世界に一つしかないチョコレートの詰め合わせと一緒に
世界に一つしかない気持ちが届きました


nolookinback.jpgNo Lookin' Back/Michael McDonald

 ブルーアイドソウルシンガー、マイケル・マクドナルドのセカンドアルバム。個人的にはファーストの『If That's What It Takes』方が好みだけれど、彼のソロ作品の中で最高傑作と評されることも多い本作。リリースは1985年。80年代の良質なポップスがたっぷりつまっています。


 今日の横浜はとってもいい天気でした。久々にコートなしで外出し、友人とぶらぶら。気持ちいい!芝生の上でゴロゴロしたい!と、まあ現実には行くあてもない適当なドライブだったのだけど、それはそれで悪くないのです。

 その友達と将来の話を少し。割と周りに流されるタイプの人だったのだけど、いつの間にやら自分のやりたいことをしっかりと見定め、それに向けて"現実に"動ける人になっていた。何がその人を変えたのかは僕にはわからない。

 口にするのは楽。勝手気ままな想像をするのも楽。でも、それだけでは何も得られない。大切なのは、一人できちんと生きていくだけのベースと、そして自分の目標を実現するために取るリスクとのバランスなのかもしれないと思いました。リスクばかり負って何にもならないのは単なる無鉄砲だし(個人的にはそういう人も好きだけれど現実にはこの社会を責任持って生きていく必要があるので)、かといって守りにばかり入っても、それはそれで何か大切なものを見失っている気がする。

 そのバランス探しを僕はこれからやっていくのかな。


danedonohoue.jpgDane Donohoue

 前にちょこっとミュージカルバトンで取りあげたのだけど、あまりにも素晴らしい作品なので改めて。いやー、もうこれは一家に一枚です。AOR史に残る大名盤。ちなみに昨年発売された紙ジャケ版はリマスタリングがされてます。


 やることを終えたら、何もやることがなくなってしまいました(当たり前だけど…)。こうなってくると、やらなくてもいいことをやるか、やることを何とかして作るか、それとも何もやらないでいるかのどれか。もしくは、やることが出てくるのをじっと待つか。何にしろ暇です。

books2.jpg

 そんなわけで、最近は本ばかり読んでます。これはこれで幸せ。既に3冊読み終え、現在この3冊、『物理学者、ウォール街を往く』、『はじめての経済学(上)』、『バフェットからの手紙』を並行して読み進めてます。こういう読み方はよくないのかもしれないけど、小説じゃなくて実用書(?)なので、どうしても一日に読める量が限られてくる(早い話、飽きる)。だから、あれもこれもと、現在3冊。あと今のところ読みたい本がもう3冊。1冊CD1枚ぐらいするので出費が痛いのだけど、時間のあるときにガンガン読んでおきたい。

 そして、もう少し大学で色んなことを勉強しておけば良かったな、体系的に誰かに教えてもらうっていうのはすごく効率的なことなんだ、と今さらながらに感じております。大学の問題点は、自分の学びたいことと、大学が教えたいことが一致しないところにある(大学院は若干マシだった)。まあ大学の講義というのは"最小公倍数"でなくてはならないし、これを学びたいと明確なビジョンを持っている人なんてそうそういないから、そういうわけにもいかないのはわかっておりますが。


 現在、携帯をキャリアごと変えるかどうか悩んでます。よくわからないけど、やはり自社製品を使った方がいいのかなあと。別に自社製品の使用が必須でもないから、どうでも良いと言えばいいのだけどね。えー、そういうわけで僕の就職先は携帯電話を作っております(ヒントその1)。まあ、今は電機メーカーのほとんどが作っているので、これがヒントになるのかどうかはわかりませんが。

 ちなみにNTT系の企業に就職する友人は律儀にドコモに変えてました。どうなんだろうね、その辺のところ。前にも書いたけど、持ち株(NTT研究所)の人はボーダフォン使ってたし。あと、学部3年のときに受けた授業の先生がKDDI研究所からの客員講師で、「プロはPHSを使うんだよ」と言ってDDIのPHSを持っていたのだけど、ウィルコムとなってしまった今は何を使っているのだろうか…。

 話は戻って、キャリア変更の話。ナンバーポータビリティが実施されるまで待つべきかどうか、非常に悩みます。今の携帯に全然不満はないので、それまで待ってもいいのだけど、このまま入社しちゃうともう変えないような気もするしなあ…。でも製品のパンフレット送られてきたしなあ…。

 そして、電話番号・メールアドレスを変更すると、人間関係が清算されますね(電話帳において)。少し疎遠になっている人から"変更しましたメール"がくると、ついでなのかもしれないけど、忘れられてなかったんだとちょっと嬉しくなります。もし僕が変更したら、"変更しましたメール"を送る相手は何人いるのだろう。誰にも変更した旨を伝えず、心機一転まっさらな状態で始めるというのも、それはそれでありな気もするものの、まず無理だろうな…。

 昔は携帯なんてなかったのだから、いかに今の僕らが携帯に縛られているかという話なのだけど、もう今さら抵抗したところでどうにもなりませんね。でも個人的に、今後の技術課題(?)はこの辺にあると思ってます。できるかどうかわからないけど、できたらどうにかします。どうにかしたいです。


 何となく、こてこてのラブストーリーが観たいなと思い、エターナル・サンシャインを借りて観ました。チャーリー・カウフマン脚本。たしかにそういう類の映画ではあったのだけど、ちょっとまとまらなかったかなという印象。

 "記憶"を題材にしたところは面白いと思うが、もう少しいい見せ方があったのではないかと思う。話の途中でわけがわからなくなり、最後はきちんとつじつまが合うのだけど、そういうサスペンス的な要素は果たして必要だったのかなあと。テーマがだんだんはぐれ出し、題材だけが一人歩きしていくような感じ。とは言え、こういうのはきっと恋愛観などが複雑に絡んでくるので、大絶賛する人もいるような気がします。

 恋人と悲しい結末を向かえてしまったとき、それまでの思い出・記憶をなかったことにするのと、ずっと引きずっていくのとでは、果たしてどちらがいいのだろう。ただ、片方だけが綺麗さっぱり忘れているっていうのは、あらゆる意味で残酷なような気も。・・・そんな話です。


 ついにトリノオリンピックが開幕しましたね。春から"電機屋さん"になろうとしている僕は、薄型テレビ商戦の行方が気になるところですが、どうなんだろう。このオリンピックと、ドイツW杯ではずみをつけないと、(ディジタルチューナーの普及が)2011年のアナログ放送終了に間に合わないんじゃないかと、NHK内定の同期が言ってました。

 特に注目している競技はないけど、スキーのジャンプが好きかな。ノーマルヒルでもラージヒルでも。坂をシューと滑走していき、ザッと飛び立つときの音がいい。誰がどう考えたって落ちているだけだが、なんか飛んでいるようにみえるところも面白い。何でわざわざスキー履いてまで飛ぼうと思ったのかなって。飛びたかったんだろうな。

 そういえば我らが角松は<Jumper>という曲を作っていた。フジテレビで深夜に放送されてたSki TVという番組のテーマソング。CD化されてないので幻の曲なのだけど、スキージャンプを見てるとこの曲のサビの部分を思い出す。どこかで出してくれませんかね、角松さん。

 ともあれ、することもないしダラダラとオリンピックを見ていこうと思います。


hinata.jpgひなた/吉田修一

 良かったです。とても。久々にいい本を読んだというのがまず第一の感想。

 物語は兄・弟・兄の妻・弟の彼女という4人の視点から語られ、春夏秋冬と1年が進んでいく。『パレード』を思わせなくもないストーリー展開だけれど、実に巧妙というか、とにかくうまい。何気ない台詞1つ取りあげても、うまいなあと思ってしまう。

 人と繋がっていく何かって、言葉にするのはすごく難しいと思うのだけど、それがこの話には"なんとなく"描かれていた。なんとなく、ね。

 パズルのピースをはめていくように、ここにはこれを入れて、あっちにはそれを入れて、みたいな感じで進んでいくが、そのうちどこに入れたらいいのかわからないピースが出てきたり、さらには、別のパズルのピースが混ざってしまっていたり。でもそれでパズルをやめるわけにもいかないし、今まではめてきたピースが失われることもない。例えば、そんな感じ。

 吉田修一の"なんとなく"が、僕の何かを満たしてくれるのかな。とにかく読んで良かったなと思った本でした。


修論執筆中も少し意識的に飲んでいたのだけど、水を飲むと気のせいか調子がいい。
体質改善のために、1日2リットルは無理としても、その半分ぐらいは飲んでいこうと思います。銘柄は特にこだわらないけど、軟水の方が飲みやすいですね。


 卒論発表を終えた4年生を見送った後、つまり今週の月曜の夜に、渋谷で『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を観てきました。絶対一度じゃ覚えられないタイトル…。「神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや」という意味らしいです。日経新聞で絶賛されていたのと、青山真治監督の映画を一度観てみたかったので。

 しかし、これが非常に・・・うーん、何とも言えない。設定は近未来で、"レミング病"という感染すると自らの命を絶ってしまう病気が流行ってる。これを救えるのは浅野忠信と中原昌也が演奏する音楽のみで・・・、と、なんだかこれだけだと極めてシンプルな話に聞こえるし、実際映画自体もシンプルなのだけど、全然それだけじゃない。じゃあ何があるのかと言われると、これがどうしても説明できない。

 浅野忠信と中原昌也は、ずっと"音"を探し続けている。ノイズと言ってもいいようなそれらの音は、"生"に対する希望というよりは、むしろ生きることに足掻いているような印象。それがどうして"自殺病"から救えるのかもわからないし、実際それで救われたのかどうかもわからない。ただ、全てがなくなっても、音だけはあった。そこに何かがあるのかもしれない。

 音と映像がほぼ同列に並んでる、そんな映画でした。


anythingelse.jpg 今週の日曜、恵比寿ガーデンシネマで『僕のニューヨークライフ』を観てきました。修論終わったら観ようと思っていたのだけど、やることがなかったので学校帰りに。こんな風に、学校帰りに映画を観るなんていうのも、もうできないんだよな…。

 いつも通りのウディ・アレン節、とまとめていいのかどうかはわからないけど、全体的に安心して観られた。オープニングの音楽や、語り口調の進行、どれも、「あー、これだよ、これ」なんて感じでね。ちょっとシリアスで、ちょっとシニカル。ちょっと面白おかしくて、ちょっとハッピー。

 原題の"anything else"の方がこの映画はいいかな。Life is like "anything else".どうだろうね。


ifthats.jpgIf That's What It Takes/Michael McDonald

 先月ジェイムス・イングラムのライブでマイケル・マクドナルドの真似を見てから、どういうわけかマイケル・マクドナルド熱が高まっており、ずっと『Motown』や『Motown2』なんかをヘビーローテーションで聴き続けているのだけど、このアルバムを忘れてはいけない。ドゥービー・ブラザース時代を経て出来上がった、彼のソロ1作目。めちゃくちゃ良いです。


 言われてみれば、という感じなのだけど、最後の春休み。社会人に「春休み」なんてないですよね。これから先何があるかわからないが、あまり低くない確率で、僕は30年以上春休みというものを経験できなくなる。春休みに限らず、こんな2ヶ月弱なんていう長期休暇も。そう考えると俺にはもっと何かすることがあるだろうと思うのだけど、残念ながら何も思いつかないし、今日1日ゆっくりできて、明日からまた研究室に行ってもいいかなと思っている自分がいる(行かないけど)。

 今日は昼までぐっすり寝て、あとはずっと音楽をかけながら本を読んでいた。ここしばらくほとんどテレビを見なかったせいか、長時間テレビを見ることができない。そしてテレビを見ないと時間が経たない。向こうから勝手に情報を垂れ流してくれるメディアは、時間を消費してくれるということがわかりました。それが良いとか悪いとかではなくて、ただそういう性質のものだということ。どう利用するかは、僕ら次第なのだろう。

 さて。そろそろ自分自身と向き合う時期。幻のような1ヶ月・幻のような時間が終わり、その間に起こったこと1つ1つをうまく消化できないまま、全部抱えてここまで来てしまった。ストレートすぎるブライアン・アダムスの歌なんかを聴きながら、心の中に固まってしまったものを少しずつ溶かしていこうと思う。それがこの春休みの最大の目標であり、社会人になる前の準備。卒業しないとね。


06-02-07_18-32.jpgTOMOHITO AOKI presents
TOSHIKI KADOMATSU EXTRA TOUR
"THE いんすと旅情"
2006.2.8 Shibuya AX

角松敏生(g, vo)
梶原順(g)
青木智仁(b)
則竹裕之(ds)
田中倫明(per)
小倉泰治(key)
本田雅人(sax)

 渋谷AXで、角松"主演"のインストライブを観てきました。


 えらく長い一日だった。

 寝られたのは3時間弱ぐらい。朝6時前に自然と目が覚め、とっととスーツに着替え、身支度をして、大学へ。久しぶりの満員電車には、何だかうまく馴染めなかった。満員電車に乗っている自分が自分だと思えないとでも言うのかな。ほどよい緊張感と、ここまできたんだという充実感と、あと多分、寝不足による変なテンション。不安みたいなものは全くなくて、どこまでも楽観的だったし、おそらく自信と呼んでいいものを心に秘めていた。


駅前のモスバーガーは1時まで開いてるので、少し本を読んでから帰ります。しっとりとしたボーカルもののジャズがかかっていて、いい感じ。


いよいよです。


 4年生達の卒論発表は、呆気ないほど順調に行き、まずは一安心。研究室全体がそわそわしたムードに包まれて何だか楽しかったけれど、明日は僕なんだよなあ。とりあえずやれることはやったので、今までの総決算として、ガツンとぶつけてくるのみ。あまり力んでもいけないだろうが、やっぱり僕にとっては大きな意味を持つ発表になると思う。さてさて。

 夜は渋谷で映画を観てきた。渋谷で映画というのも久々、というか渋谷自体久々だった。実は昨日も映画を観ていて、この2本については今度ゆっくりと書きます。その後色々とあって、帰りは午前様となり、雪が積もっていて、偶然駅前のコンビニで立ち読みしていた友人と一緒に帰ってきました(雪降ってるんだからとっとと帰れよ…)。明日は6時起き。9時までに学校に行って、受付印もらって、おそらく10時半過ぎから発表。それで全て終了。夜はライブです。

 どういうわけか、久々に『ノルウェイの森』を読み返そうと思った。発表終わったら読もう。


何やってるんだろうね、明日発表だというのに。


 明日は4年生達の卒論発表。僕が直接面倒を見た人はいないけど、特にこの1ヶ月は和気あいあいと楽しくやれたので、ぜひとも頑張ってもらいたい。やっぱり学生時代に何か1つ、「これに全力で取り組みました」っていうのがあることは大事だろうし、卒業論文という形でその結果を残せるというのは大きいはず。誰かが何とかしてくれるのではなくて、自分でどうにかしなければいけないというのは、必ず何かに繋がる。1つの目標に向かって、朝から晩まで、皆よくやったと思う。最後、きっちりと締めて欲しい。

 一方僕はというと、どういうわけか余裕綽々。あまり気を抜きすぎるとまずいのだけど、もう全て準備は整っているし、リハーサルもまずまずの出来だったし、本番も何とかなるのではないかと気楽に。もちろん明日・当日の朝は、一人リハーサルを繰り返しやるけどね。まだ緊張感が完全には解けていない、でも心は安らかという、何とも不思議な精神状態です。久々にのんびりできているのがすごく嬉しい。

 発表は午後からとのことなので、たいしたことはできないが応援に行こうと思います。


anthology.jpgAnthology/Bryan Adams

 CDの方はリマスタリングされたベスト盤。いつもだったらそんなCDは買わない僕だけど、なんと"おまけ"でリスボンでやったRoom ServiceツアーのライブDVDが付いてくる。これは買うしかないでしょう、ということでついに買いました。


 今日は珍しく20時前に帰宅。幸せ。でも早く帰れたところで、することなんて何もなかった。いきなりできた自分の時間をうまく使うことができない。なんとなくDVDを借りてみたはいいが、2時間集中して見るには疲れすぎているみたいで、開始10分ほどで寝てしまい、今に至っております。

06-02-03_00-27.jpg 昨日の終電が行った後の横浜駅。誰もいないホームというのは、一日の終わりというより、むしろ何かが始まろうとしている雰囲気があった。

 そして気づけばあと3日、ついにカウントダウン!全部が終わろうとしてます。さてさて。


 無事、修論発表のリハーサルが終了しました。

 例年は教授・助手の2人の前でやるのだけど、今年はなぜか一大イベントのような感じとなってしまい、研究室に来ている人たちほぼ全員参加。なんと10人の前で発表をすることに。これはもう恥ずかしいなんてものじゃない。変な発表でもしようものなら、M1やB4に示しがつかないのです。っていうかM1とか何でいるんだよ。
 発表の方はというと、幸いにもトップバッターは免れ、そのトップバッターが笑えるほど緊張しまくっていたので、2番手として待機していた僕はなんだか力が抜けてしまい、割とリラックスしてできました。教授からも一発OK。昨日一人リハーサルを何度も繰り返したのが功を奏したのと、一度4年生のときに経験しているからかな。一度経験しているのとそうでないのとでは、全然違うのかもしれない。

 その後、身辺整理をするべく、机の上や中にたまりにたまった論文類を処分。将来的にも使えるだろうというのだけとっておき、あとはシュレッダーor裏紙。
 振り返ってみれば、4年生のときから合計で何百という論文を読んできた(多分1000はいってない)。最初は何を言ってるのか全然わからなかったけど、2年前卒論に取り組んで、それがだんだん理解できるようになったときは嬉しかった。どれだけ難しい内容に思えても、自分なりに理解する手だてを見つけられるようになっていったというか。単純に「わからない」じゃ済まされない環境におかれたのが大きい。1つのブレイクスルーポイント。卒業論文という1つの結果を残したのは、僕にとってあらゆる意味での財産になったと思う。
 それはもちろん修士論文も同じだけど、まだ発表が終わっていないのでこれについてはまた後で。

 しかしながら、これでリハーサル終了、つまり本番で使用するパワーポイントの資料が完成。本文は印刷済みだし、事務所に提出する概要書も完成。ということでもう、あとは修論を綴じるファイルにセロハンを貼るだけ。そういうわけで本当に終了なんです。明日から3連休とかにしても全然問題ない。でも行くんだけどね。もし時間ができたら、久々に映画でも見てこようかと思います。


 きっと気の緩みというか、緊張感が解けたせいもあるのだろう。風邪でダウン。朝起きたときから調子が悪くて、何とか家は出たものの、あまりの頭痛と吐き気で引き返してしまった。またもや連続登校記録は10日でストップ。
 昨日も終電だったし、晩ご飯食べたの1時半過ぎだしと、体を病むあらゆる要素は揃っているのだけどね。一日ゆっくり寝てました。おかげで随分楽に。

 明日はいよいよ修論発表のリハーサル。本番は教授4人の前でやるのだけど、リハーサルはうちの教授と助手の前で。こっちの方が嫌だという人は割と多いと思います。まあ、これを乗り越えてこそ修論発表なわけで。

 これからしばらく一人リハーサルです。10分という時間制限との戦い。


 ついに最後の修正を終え、修士論文が完成しました。発表に使用するパワーポイントの資料も既に9割ぐらいできていて、明後日のリハーサルに向け着々と準備が進んでます。気づけば1月が終わってしまったが、ものすごく濃かった1ヶ月。自己満足に陥ることはあまり良くないと思うのだけど、少しは頑張ったかな、なんて思います。

 そしてやっぱり、これで終わりなんだなという思いが出てきてしまった。この先二度と経験できないこととか、今はまだわからないのだろうけど、きっとそんなことで溢れているような気がする。だから修論が終わったという達成感よりも、終わってしまうという寂しさの方が強くて。

 僕がやり残したことはもうないのか。これで卒業していいのか。残りほんのわずかな時間だけど、その1つ1つを確かめていきたい。

Profile

take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
音楽と夏と海をこよなく愛してます。
強く、やさしく、フェアに

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