2011年1月 archive


thebigshort.jpg世紀の空売り-世界経済の破綻に賭けた男たち-/マイケル・ルイス

 サブプライムローンの破綻により世界経済がどん底に落ちたけれど、その一方で、この世紀の事件を利用して大儲けした人たちもいる。本書はそんな人たちを描いたノンフィクション。実際に自分達もその片鱗を目にしてきただけに、ものすごく面白かったです。サブプライムローン事件の解説的な部分(というか、ある1つの視点)はあるし、これを読めば大体の真相はつかめるけれど、それ以上に読み物として傑作。

 話は、3組の投資家がどうやってこのサブプライムローンの異常さに気づき、ウォール街の投資銀行を出し抜き、市場をショートして大金を稼いで、そしてその後どうなったかを丁寧に綴っている。もちろん僕らは事の顛末を(ニュースからだけど)知っているわけで、結末としてはサブプライムローンの崩壊によって3組とも莫大な富を築く。でもそれだけではない。そこで終わってしまったら、単なる成功者の話として片付けられてしまうだろう。でもそうではない。

 サブプライムローンを巡る一連の騒動は単にロング(買い)のポジションを持つ銀行vsショート(売り)の投資家、という構図に留まらない。そこには格付け機関もいるし、投資期間もいる。保険会社もいるし、最後に政府まで登場する。ご存知の通り、これらの破綻したローン(の多く)は米政府が買い上げた。ということは、ロング側も、敗者ではない。劣悪なローンを売りまくった人も、販売実績や過程の成績で多額のボーナスを得たりしている。そしてどいうわけか、ショートしていた人たちも勝者になっていない。本当の勝者は一体誰なのか。誰が負けたのか。そもそも勝ちとは何なのか。いつの間にか、そういうことを深く深く考えさせられていた。

 最後に、著者がかつて勤めていたソロモン・ブラザーズの元CEO、ジョン・グッドフレンド(彼は自著『ライアーズ・ポーカー』でこの人を痛烈に批判し、失脚に追いやった)に会う話が収められている。その中での会話がすこぶる秀逸で、最後何ともいえぬもやもやとした気分に一筋の光を差し込む。


CDを1枚持っているのだけど、このゴスペルとの融合は、もはや神との対話。まさか日本でこのライブが観られるとは。平日のブルーノートはきついので、コットンクラブか、あるいは有給休暇か…。行きたいなあ。


 社会人になってから心がけてきた資産管理。給料が低いかわりに、ローリスクで毎月給料をもらえるサラリーマンにとって、わずかなお金をコツコツ積み上げ、そしてその一部を投資という名の旅に出すしか、横並びの社会を出し抜く術はない。まあ、旅に出た子が減って帰ってきたり、帰ってこなかったりする可能性もあるのだけど。

 昨年は各企業が業績を持ち直したせいか、株価が上昇したようなイメージがあったけれど、実は1年前に比べて日経平均は下がっているんですね。とは言え、自身のポートフォリオはかなりの改善となり、まずまずの結果だと思います。少なくともマイナスではないし、全部定期預金に入れてるよりも良いパフォーマンスを得られている。

2011_pf.jpg こちらが、僕の現在のポートフォリオ。普通預金・定期預金といった非リスク資産が65%, 株式投資を始めとするリスク資産が35%というところです。特に何かを目標としていたわけではなくて、気づいたらこうなっていたという状態。投資指南の超有名著書『ウォール街のランダムウォーカー』(バートン・マルキール著)によれば、20代後半から30代前半までのお勧めアセットは現金5%、債権20%、株式65%、不動産10%とのこと。債権=定期預金と考えても、おおよそ今と逆の状態。もう少しリスクをとるべきということなのかな・・・(不動産にあたるREIT等に手を出すつもりはないけど)。


 受験のシーズンですね。1日1日の結果次第で、その後の人生が大きく変わってしまうような(ややおおげさかもしれないけど)変な緊張感を持った時間の流れは、なぜか心地良さもあったことを覚えています。二度と経験したくはないけれど。

 そして今、その心地良さがない受験生気分を味わってます。早い話、良いことなんて1つもない日々。年度末と言えば多くのプロジェクトがクローズする時期でもあり、自分も例外ではない。来る日も来る日も、最後のその一瞬のために、先回りをしようとしては追いつかれ、予定外のハプニングに泣かされ、焦りと苛立ちと同居しながら、やり場のない思いを秘めながら、それでもほんの少しだけ終わったときに感じられる充実感に期待を寄せ、過ごす日々。

 でも結果はどうであれ、実はその過程もそれなりに大事なのかもしれないと、この終わり間際の時期になって感じます。終わりよければ全てよしという言葉もあるけれど、それは本当に全てが終わったときの場合であって、大体の場合において、本当に終わりなんてことはない。終わった瞬間から次の何かが始まるし、場合によっては終わるためのツケを払わされることもある。もちろん結果を残すことも大事だけど、過程を決して軽視してはならない。

 話は戻って受験。僕は合格したことも不合格だったこともあるけれど、振り返ってみれば、受験という1つの目的に向かって勉強したことは、その後の自分の人生において少なからず自信になったし、不思議と当時の勉強内容もなんとなくだけど覚えている。その後にした学校の試験勉強のことなんてほとんど覚えてないのに。だからきっと、今も同じで、1つ1つの過程が後に残るのだと思う。毎年受験生というのは、もう嫌だけど。


 その昔、就職活動中に某企業の人が「合コンは仕事を抜け出して行く。2時間ぐらいウーロン茶で我慢して、それからまた戻って仕事する」なんてことを口にしていたことを覚えている。自分も働くようになって、それなりに抱える仕事ができて、改めて思うのが、何かを仕事の忙しさで片付けるのはあまり良くないということ。

 先日、前の職場での飲み会があって、何とか時間を捻出して1時間強遅れで参加してきた。普段だったら開始時刻に間に合わないともう無理かと断念してしまうのだけど、ここのところそういうのが何度か続いたため、あまり良くないなと思い、やるべき仕事を頑張って早く終わらせて(ちょっとだけ後回しにしたけど)、久々に団欒。仕事で行けないと言えば皆が「そうか大変なんだね」と同情してくれるし、仕事面だけで考えれば非常に楽。でもそれではダメだよね。考え方は人それぞれだけど、僕にとってはそれだけでは生きている意味がない。

 それにしてもこの前の職場、チームが解散して1年以上経つというのに、定期的にどこからともなく声がかかり、そして各方面に散った人が集まる(そして驚異的な参加率)。本当に居心地が良い、今では奇跡のようなチーム。入社してここに配属されたのは、これまでの人生において数ある幸運なことの中でも群を抜いていると思う。この中にいると、ついさっきまで同じ職場で仕事をしてきて、その後ちょっと飲みにきたかのような錯覚に陥る。色々な立場の人の色々な(オフレコの)話を聞けるのは、とても刺激的。

 今の職場ではそれなり楽しくやっているけど、懐かしさからか、あの頃は良かったなと思い出すことがあるのも事実。でも、もし前の職場に戻れる話がきたとしても、二つ返事で戻るかどうかはまた別の話。やっぱりこの年にして、全然違う立場から事業を見られることは本当にいい経験だと思う。一応今のところでやりたいことがあるし、それなりに考えているキャリアパスもある。何にしても選択しができるのは良いこと。

 いつの間にか大人になって
 次の場所に駆けてくだけで
 心休めて空を 綺麗と言えない
 時が僕に教えてくれたことは
 忙しさに負けちゃいけない
 だから今を迎えて あなたにありがとう
 未来飛行/徳永英明(YouTube


20110101521.jpg あけましておめでとうございます。経験的に、奇数の年(すなわち今年)は何かしら大きなこと、大体においてよろしくないことが起こるので、ある程度は仕方ないとして、せめて1年を無事に過ごせればいいなと思います。皆様にとっても良い年でありますように。

 写真の商品券は、先月突如として送られてきたもの。もはやエントリーしたことすら忘れていたのだけど、平和な土曜日に郵便書留がきたので何だろうなと開けてみると、ソフトバンクから5万円分の商品券!飛び上がるほど驚き、そして歓喜!!

 たしか抽選で100名とかだったと思うけど、ソフトバンクの契約数(2400万強)のうち例えば1%が申し込んだとしたら24万、当選確率0.04%というところ。まあ、純粋な抽選が行われているわけではなくて、過去の当選者は弾かれたり、もしかしたら使用年数(もしくは使用額)に応じた係数みたいなものを加味しているのかもしれないけど。とにかく、5万円というと僕の携帯利用料金1年分以上になるわけで、1年分の利用料をキャッシュバックしてもらった気分。

 12月にこんなラッキーなことが起こってしまうと、今年あったはずの運を使いきってしまった気がして怖い。せめて、今年の終わりに、散々な1年だったと思うようなことにはならないよう、どこかの誰かにお願いしたいところです。

 ちなみにこの商品券はJCB発行のもので、大手百貨店を始めとして様々な場所で使えるので非常に勝手がいい。悩みに悩んだあげく、決めた使い道は、「母にプレゼント」。

 正直言うと、かなりの葛藤があった。テレビやPC、時計、欲しいものはいつにつきないので、5万円という臨時収入はとても大きい。ただし、よく考えてみれば緊急性を要するものは特にないし、何度か実際に店舗に足を運んだこともあるものの、今ひとつ決定打がなく先送りとなっている状態であり、それで今の生活に不自由なことがあるかと言われればない。考えてみれば贅沢な話でもある。5万円は惜しいが、将来のことを置いておけば、今はDINKS生活なのでささやかな余裕ぐらいならあるので、別に出そうと思えばすぐに出せる金額。

 そんな自由気ままな生活を送っていると、たまに思い出すのが母の存在。専業主婦なので、父の目を気にしてか、自分のためにお金を使っているところをほとんど見たことがない。5万円で何が買えるのかはわからないけれど、女性が何歳になっても好きだという服なりバッグなり、自分のために使ってもらえたら、それに勝る喜びはない。

Profile

take(take@blue-jam.com)
1981年12月23日生まれ
横浜市の端に在住
音楽と夏と海をこよなく愛してます。
強く、やさしく、フェアに

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