2008年11月03日

colors/Kirk Whalum

colorskw2.jpgcolors/Kirk Whalum

 久しぶりに素敵な音楽を紹介したいと思います。音楽で何かを表現できる人を、音楽を通して誰かに何かを伝えられる人を、僕は心の底から尊敬する。

 テナーサックス奏者であるカーク・ウェイラム7作目、1997年のアルバム。僕がこの人を知ったのはもっともっと後で、よもや我らが角松の楽曲でも吹いていることを知ったのはそのさらに後のことだった。

 もうサイト名は忘れてしまったけど、アーティスト名(曲名もかな?)を入れると、それと同じような雰囲気の曲を勝手に選んで流してくれるという、今のappleがやっているgeniusの著作権無視版みたいなサービスがあって、確かトム・スコットを入れたら流れてきたのがこのアルバムに収録されている曲。サックスが歌ってる、この言葉が本当に意味することを初めて教えてくれたのが彼だった。

 正確に言えば、歌っているのかどうかはわからない(そもそも何を持って「歌っている」と定義するのかもわからない)。でも間違いなく、その音の持つ表現を超えた何かを感じる。僕らは色々なことを「言葉」を通じて理解する。そういう意味で、人は自分の感情を「言葉」で理解するから、その感情が伝わってくることを、「歌っている」と表現するのかもしれない。彼よりも前にデビッド・サンボーンやトム・スコット、ウェイン・ショーターなんかに出会っているのだけど、単なるメロディを超えた何かをサックスで僕に伝えてくれたのは、このアルバムだった。

 例えばデイヴ・コズやケニー・Gと比べたらずっと泥臭いのだけど、音楽に対するリスペクトと音楽を楽しんでいる気持ちがひしひしと伝わってくる。今の季節にピッタリの1枚です。

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2008年07月12日

TOTO

totototo.jpgTOTO/TOTO

 最近再びかなりの頻度で聞くようになったTOTOのファーストアルバム。TOTOと言えば『TOTO IV』があまりに有名だけれど、AORという観点においてはこのデビューアルバム『TOTO』が圧倒的。デヴィッド・ペイチ、ボビー・キンボル、デヴィッド・ハンゲイト、スティーブ・ルカサー、スティーブ・ポーカロ、ジェフ・ポーカロ、このオリジナルメンバーのTOTOはAOR史上最高のロックバンドだろう。

 いきなりインストの<Child's Anthem>から始まり、Airplayっぽい<I'll Supply The Love>と続き、今なおTOTOの最高傑作と名高い<Georgy Porgy>。1978年にこれだけの音楽をやったのは賞賛に値する。雰囲気を壊さないまま<Manuela Run>、<You Are The Flower>、ロックバンドであることの証明<Girl Goodbye>。ジェフ・ポーカロが完璧。一息ついた<Rockmaker>ではメロディの美しさを見せつけてくれる。<Rockmaker>(ルカサーのギターが鳥肌もの)で元に戻り、そして<Hold The Line>。最もTOTOらしさが出ている曲だろう。これを聞いてポーカロすごい!何この音楽!と思える人はどっぷりと浸かってもらえばいいし、そうでない人は無理に聞くことはない。最後の<Angela>は無理矢理締めにきたという感じかな。でも最後まで守備範囲の広さを見せつけてくれる。あっという間に全曲が終わってしまう珠玉の1枚。

 最近のロックは、どうも音が軽すぎて好きじゃない。音(音楽)の表情が全然見えない。好みの違いだろうけど、音が音として成立してないような音楽は音楽ではないと僕は思ってる。1つ1つのベース音、きちんとフレーズを弾くギター、分厚い音のシンセ、手足の動きが見えてくるドラム。そういうのがAORと言われる所以なのかもしれない。

 AOR好きなら絶対に1家に1枚。

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2008年06月23日

Heroes/David Benoit

heroes.jpgHeroes/David Benoit

 僕の大好きなピアニスト、デビッド・ベノワが敬愛する音楽のカバーアルバム。つい最近、日本ではポップスの名曲をカバーするのが流行ったけれど、オリジナルアルバムが売れないから曲の力を借りて何とかしようという商業主義の塊とは主旨もレベルも桁違いに異なる。確かにジャンルはバラバラだ。ビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンがある一方、ドアーズやマイケル・ジャクソン、それにエルトン・ジョンやビートルズまで。でもそれらは彼が音楽家になった理由。きっかけと、成長と、現在が全てこの1枚につまってる。このアルバムは、デビッド・ベノワそのものなのだろう。

 最初、デビッド・ベノワが<Waltz For Debbie>をやるのはどうだろうと疑問に感じてた。ポップスのアレンジ曲とはわけが違う。でも聴いてみたら、なるほどこの人らしいなと思った。すごく実直。彼はビル・エヴァンスを敬愛していて、プレイスタイルも少し通じるところがあると思うのだけど、多分自分でも同じことをやるのは無理だとわかってるし、自分は自分の道を行くしかないこともわかってる。そのことが本当にストレートに、曲に出ている。こざっぱりした真面目なワルツ。そして、<Your Song>がすごく素敵。

 彼は数少ない、音楽に対して本当に真っ直ぐに向き合うピアニスト。だから聴いていてすごく気持ちいい。リリカルという言葉がよく似合う。聴く人に情景を浮かばせるテクニックと、音楽への愛に溢れている。

 ライナーノーツに面白い言葉が載ってるので、ぜひともこれを紹介したい。

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 チャーリー・ブラウンがシュローダーの部屋に入ると、彼は厚いコートをかぶりながらステレオから流れる音楽を聴いていた。 「シュローダー、なんでコートなんか着てるんだい?」

 シュローダーはこう答える。「ベートーベンを聴いていると震えがとまらないんだよ!」

 これが音楽の力だ。
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 ちなみにデビッド・ベノワはアルバムを出してしまうほどチャーリー・ブラウンのファン。シュローダーは、いつもおもちゃっぽいピアノを弾いている人です。ベートーベンに心酔しているらしい。

 今年の夏も、コットンクラブで聴いてくる予定です。

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2008年03月24日

playlist/kenny "babyface" edmonds

playlistkbe.jpgplaylist/kenny "babyface" edmonds

 ご存知、超有名プロデューサーのベイビーフェイス。ボビー・ブラウン、ホイットニー・ヒューストン、エリック・クラプトン、Boyz II Men、マライア・キャリー、彼が手がけた作品は数知れず。そんな彼の2007年発表のソロ作品。去年の10月に六本木のBillboard Liveに来たけれど、チケット代がふざけてたので生で聴くことはできませんでした。ベビーフェースって言うだけのことはあって、全然知らなかったんだけど、この人今年で50歳なんですね。

 僕とベイビーフェイスの出会いは、超名盤の『MTV Unplugged NYC 1997』(これは1家に1枚)。高校1年生の僕にとって本当に衝撃的な音楽だった。ここから全てが始まったといってもいいかもしれない。透明感のあるみずみずしい声と、上質なバックグラウンド。別世界だった。

 このアルバムは、オリジナル2曲にカバー8曲という構成。有名どころとしてはクラプトンの<wonderful tonight>にボブ・ディランの<knockin' on heaven's door>。この2曲は、世界一美しく仕上がったと言っても過言ではない。もちろんオリジナルの良さというものはあるけれど、完全に自分の世界の音楽にしてしまっている。ここまでやられてしまうと、オリジナルがかわいそうというぐらい、良い感じに仕上がってる。あとは未発表曲らしいオリジナルの2曲も良いです。戦場の兵士に捧げた<the soldier song>に、想像だけど離婚して離ればなれになった子供に捧げた<not going nowhere>。

 いわゆるブラックのテイストは全くなくて、僕の慣れ親しんできたベイビーフェイスの音楽がつまった1枚。どことなく懐かしくて、でもいつも新鮮で、温かくて。

 音楽が色んな表情を見せてくれる。きっとこの人は音楽への愛に溢れているのだろうと思う。

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2008年03月17日

Soul Speak/Michael McDonald

soulspeak.jpgSoul Speak/Michael McDonald

 "unforgettable voice"の持ち主、マイケル・マクドナルドのニューアルバム。『motown』、『motown2』に続いて、今回もソウルカバーが中心の作品。前2作も素晴らしかったけれど、これまた素晴らしいアルバムです。名プロデューサー、サイモン・クライミーが全編プロデュース。

 とにかく1曲目から7曲目の流れが秀逸。これで1枚のアルバムとしても良いと思う。オリジナルはアレサ・フランクリン&ジョージ・マイケル、<I knew You Were Waiting(For Me)>はいきなりガツン。続いてスティービー・ワンダーの名曲<Living For The City>。これは誰が歌っても変わらない。山下達郎で知ったテディー・ペンダーグラスの<Love T.K.O.>(リンク先はyoutube)。本当に名曲です。ディオンヌ・ワーウィックの<Walk On By>。当然バカラック先生。そして次にオリジナルの<Still Not Over You(Getting Over Me)>。アップテンポで気持ちいい曲です。スティービー・ワンダーも歌った<For Once In My Life>。ハーモニカでスティービー自身も参加。これがとんでもなく素晴らしい。ラストは(ラストじゃないけど)ヴァン・モリソンの<Into The Mystic>。ドラムはヴィニー・カリウタ。残りは割愛させて頂くけど、ボブ・マーリーの<Redemption Song>は聴く価値ありでしょう。絶品。

 ミュージシャンは、ドラムにエイブラハム・ラボリエルJr.、ギターがマイケル・トンプソン、ベースにネーザン・イーストという超強力布陣。これにマイケルの神様ボイスが加わるのだから、自ずと出る答えは決まっているようなものです。

 この人の声に包まれると、やさしい気持ちになれる。目を閉じても色々なことが見えてくる。そういうアルバムは世の中にそんなに数多くはないと思う。

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2008年02月11日

TEN SUMMONER'S TALES/STING

tensummoner.jpgTEN SUMMONER'S TALES/STING

 僕にはポリスを語る資格はないと思うけれど、STINGはギリギリ大丈夫だろうと思う。何しろポリスなんて<Every Breath You Take>しか知らないし(それでも当時は良かったのだろうね)、STINGを知ったのも1999年のニューアルバムから。正直に言うと最初STINGもドラムのヴィニー・カリウタというイメージしかなかったのだけど、もちろんそんなわけはなく、歳を取れば取るほど良いなあと思えるようになってきた。

 85年に出したファーストソロから数えると6枚目の本作、間違いなく彼の歴代ベストアルバムではないだろうか。珠玉の名曲の宝庫。

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2008年02月01日

UNDERWEAR/槙原敬之

uware.jpgUNDERWEAR/槙原敬之

 僕が中2の時に買った、素敵な素敵なアルバム。当時はまだCDなんて数えるほどしか持っていなかったし、時期が時期だけに思いでたっぷりなので、多少のバイアスがかかってしまう点についてはご了承下さい。とにかく素敵な素敵なアルバム。

 この頃のマッキーの音楽は、もうほとんど打ち込み中心のスタイルが確立されていて、たまにベースの小倉さんや時の人になったギターの佐橋さんが登場する程度。まあ、この人ほどピコピコ人工音のバックが合う人もいないのだけどね。

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2008年01月04日

Players Presents TOSHIKI KADOMATSU Ballad Collection/角松敏生

ppballad.jpgPlayers Presents TOSHIKI KADOMATSU Ballad Collection/角松敏生

 真っ黄色のジャケット。レコード会社からアルバムを出して欲しいと言われ、でも新アルバムのネタはなく(というかツアー続きでそんな余裕はなかった)、かと言ってベストアルバム的なものが心底嫌いな角松。そこで思いついたのが、ミュージシャン達に自分の楽曲をアレンジ(プロデュース)してもらい、あと自分は声を入れるだけという手法だとか。まあ、そんなことでおとなしくしている角松でないことは容易に想像できますが・・・。

 パッケージの帯(裏ジャケ)には、音楽ライター金澤さんの歯が浮くような紹介が載ってますが、僕は僕で全曲紹介。

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2007年12月01日

自己ベスト2/小田和正

jikobest2.jpg自己ベスト2/小田和正

 5年前に発売された『自己ベスト』に続く、ベストアルバム。小田和正はソロになってから22年が経つというのに、実は7枚しかオリジナルアルバムを出してない(しかもそのうち2枚はオフコース時代に作られたものとのこと)。その理由を僕が知るよしもないけれど、どこかの記事で、オリジナルアルバムを作っても売れないと漏らしていると読んだことがある。これが本当かどうか知らないけど、ベストアルバムは本作を含めてこれまでに4枚、オフコースのカバーを2枚出していることを考えると、本当なのかもしれないと思えてくる。

 もし小田和正にオフコースの歴史はなく、そのままソロデビューしてたら、また違ったのだろうなと思う。オフコースをリアルタイムで知らない僕が言うのはおこがましいにもほどがあるけれど、あえて言うと、本人も周りも、オフコースを意識し続けているのがかわいそうに思える。アマゾンさんのレビューを見てみるとそれが顕著で、オフコースは絶対神聖のような扱いで、時に、ボーカル担当の彼をけなしさえする。それならそれで小田さんもオフコース時代の曲はやらなければいいのに未だにカバーするし、コンサートで歌うし、そして客は<YES-YES-YES>を合唱する。

 売れなくたって未だに精力的にアルバムを作り続けている、我らが角松とは、根本的に思想が違うのだろう。できればオリジナルアルバムの方がいいけど、本人が作りたくないっていうのだから仕方ない。彼の音楽を聴きたければベストだろうがカバーだろうがCDを買えばいいし、そうでないなら買わなければいいだけのこと。聞き手はそのことを勘違いしてはいけないと思う。

 何だかんだ言っても、頑なに、ベースにネーザン・イースト、コーラスに佐藤竹善を起用し続ける小田さんが僕は好きです。日本の音楽史に残る奇跡の歌声とやさしい歌。もう還暦を迎えたというのにはびっくりだけど、また『そうかな』みたいな素敵なアルバムを作って欲しい。

 最後になってしまったけれど、このアルバムのジャケットは横浜がイメージ。生まれ育った横浜をいつまでも大切にし続ける小田さん。同じ横浜育ちとして嬉しい限り。

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2007年11月18日

AFTER 5 CLASH/角松敏生

after5clash.jpgAFTER 5 CLASH/角松敏生

 1984年に発売された、角松4枚目のアルバム。たまたま引っ張り出して聴いてみたら、改めて佳曲の宝庫だと感じた。そのことは、度々ツアーで歌われることからも、角松自身も認識しているのではないだろうか。ちなみにタイトルの"CLASH"は、"CRASH"の誤りと聞いたことがあるのだけど、真相はわかりません。タイトル曲はキッチリと<AFTER 5 CRASH>になっております。

 青木智仁が炸裂の<IF YOU...>、佐藤準のシンセが響く<MIDNIGHT GIRL>、全てのスッチーに捧げたブラスアレンジがとんでもなく格好良い<AIRPORT LADY>、江口信夫と青木智仁のリズム隊が聞かせる<MAYBE IT'S LOVE AFFAIR>。バラードなんだけどサラッとしている<WILL YOU WAIT FOR ME>、80年代の角松の象徴的なナンバーでもある<STEP INTO THE LIGHT>から<AFTER 5 CRASH>への流れ。<AFTER 5 CRASH>は解凍後のツアーでラストに持ってきていたと記憶しているけど、まさにAORとも言えるこのナンバーは、本当にあらゆる要素がつまっている傑作。後の『GOLD DIGGER』を予感させる<NEVER TOUCH AGAIN>、そして至極のバラードである<I NEED YOU>。『1981〜1987』のセルフカバーバージョンの方がテンポが低くて好きかな。たしかそっちのテイクは、山下達郎の<Monday Blue>を意識して似たようなメンバーを集めたとか。最後に、いつか角松が「ふざけた曲」と言ってた気がする<HEART DANCING(あいらびゅ音頭)>。個人的には結構好きです。いつかコンサートでやってくれたら、絶対盛り上がると思う。

 いやもう、本当、今の時代でも色褪せない名曲のオンパレード。音楽も歌詞も、80年代そのもので、何だか怪しい感じがするのは確かなのだけど、そういう時代は間違いなく存在していたのだろう。そしてこのアルバムはそのことをいつまでも証言し続けていくのだろう。 

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2007年10月20日

Waiting for Spring/David Benoit

waitingforspring.jpgWaiting for Spring/David Benoit

 デビッド・ベノワ1989年の作品。ちょっと季節的に早いかな・・・。邦題には「ビル・エヴァンスに捧ぐ」なんて付けられてしまっているけど、フュージョン方面のピアニストと知られている彼が、正面からジャズと向き合った春を待つアルバム。すごく温かくて、キラキラと輝く、素敵な作品です。

 この作品の中に、ビル・エヴァンスの作品は2曲、<Turn Out The Stars>と<Funkallero>。残念ながら僕はこの2曲のオリジナルを聴いたことがないので、比較してどうかということは言えないけど、確かに、全体を通して、ビル・エヴァンスのプレイスタイルを感じさせられる部分も少なからずある。でもそれぐらいかな。やっぱりデビッド・ベノワはデビッド・ベノワで、ビル・エヴァンスの影響を受けて育ったらしいけれど、第二のビル・エヴァンスを目指しているわけじゃない。彼には彼にしかできない音楽があるし、それをずっとやり続けてきている。

 リアルタイムでビル・エヴァンスを知らない僕らにとって、デビッド・ベノワがいてくれて良かったなと思う。だって自分と同時代のミュージシャンにも、そういう素晴らしいミュージシャンの1人や2人いて欲しいじゃないですか。ビル・エヴァンスの音楽には小さな光が見えた。そしてこの人の音楽にも、光の種類はことなるけれど、温かい光が見える。そういうミュージシャンって数少ないと思う。

 繰り返すけれど、すごく素敵な作品です。本人がジャケットに残しているコメントを借りれば、ホットチョコレートを飲みながら、やさしく降り積もる雪を眺めながら、春を待てばいい。この温かい音楽を聴きながら。

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2007年10月01日

Tapestry/Carole King

tapestry.jpgTapestry/Carole King

 1971年に発表されたキャロル・キングのセカンドにして最大のヒットアルバム。15周連続1位獲得、その後も300週チャートインし続けたという、名実ともに大名盤。一家に一枚の作品です。間違いなく20世紀最高のアルバムの中の1つ。日本語だと『つづれおり』という、タペストリーを訳しただけなのだろうけど、結果的にすごく素敵なタイトルがつけられてます。もうじき来日するとのことで、ベストアルバムや紙ジャケが出たりして音楽シーンでは少しだけ騒がれているのかな。

 素朴で力強い歌声。やさしさではない絶対的な温かみが根底にあり、いつだって僕はそれに救われ続けてきた。寂しいとき、やりきれないとき、何となく空白なとき、僕の隣には音楽があるんだってことを教えてくれた。

 アルバム通して素晴らしい流れになっているけど、一番好きなのはやっぱり<Will you love me tomorrow?>。もっと早くこの音楽に出会えていたらなと思う。

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2007年08月12日

線香花火/テリー&フランシスコ

senkohanabi.jpg線香花火/テリー&フランシスコ

 これまで2枚のミニアルバムを出しているテリー&フランシスコの初シングル。シングルの売れないこのご時世としてはよくわからない行動だけど、もしかしたらフルアルバムに向けて動いているのかな。

 今回もテリー&フランシスコの世界たっぷりというか、良い意味での時代遅れ感がすごく気持ちいい。僕が描く、そして求める(あるいは過去形かもしれない)夏というのは、きっとこういうこと。このメロディラインと世界観は1つの才能だと思う。しかも単調にならない曲展開は、さらなる飛躍を否が応でも期待させてくれる。女性コーラスやホーンが入ったバックにより、特徴的であった素朴さが少し失われてしまった気もするけれど、これはこれでいいのかもしれない。

 カップリングの<夏のブリザード>は慣れてないことしてるよなという印象。無理矢理アップテンポにしなくてもいいでしょう、この人達は。<こぬか雨>のカップリングはなんか残念。多くのカバーもの同様、無難な仕上がり。アコースティック感たっぷりなのが特徴なのに、ピコピコ言ってるのはよろしくない。先代へのリスペクトたっぷりの彼らとしてはやりたかったのかもしれないけど(伊藤銀次と一緒にやるなんて彼らにとっては夢だっただろうことは容易に想像がつく)、それなら生バンド1つでやるべきでしょう。

 ともあれ、これからがますます楽しみなアーティストです。

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2007年07月14日

INDIGO/佐藤竹善

indigo.jpgINDIGO/佐藤竹善

 Sing Like Talkingのボーカル、佐藤竹善3枚目のソロアルバム。ノーチェックだったのだけど、音楽ライターの金澤さんがあまりに絶賛するので買ってしまいました。ちなみに前作『Okra』は、オクラが好きじゃないので聴いてません(ひどい理由だ)。

 佐藤竹善は、音楽に対して非常に真面目な姿勢を持ってるから好きです。僕の大好きな角松は、僕がこんなこと言うのもよろしくないけど、なんとなく、絶えず何かにコンプレックスを持っていて、それを振り払おうとするのだけど、それでも不完全さが残る。背伸びなんかする必要ないのに、認めてる人はものすごく認めてるのに、それでも満足できなくて、なんかもやもやし続けてる(そこが好きなのだけど)。でも竹善には、等身大というか、自分にできる音楽をやればそれでいいんだ、みたいな良い意味での開き直りがある。そこに圧倒的な世界は広がらないが、居心地のよい空間を約束してくれる。

 このアルバムはすごくやさしいです。ソロ1作目の『Fact Of Life』に比べると、信じられないぐらいやわらかい。小田和正とのユニット"PLUS ONE"の<カオ上げて>や、<届いたらいいな>なんかは、こっちが困ってしまうほど平和すぎて温かい。素敵なアルバムが誕生したのは間違いないだろう。

 ギターのほとんどは浅野祥之。お別れを言うのは、このアルバムなんだろうなと思う。いい音楽を残してくれてありがとうね、ブッチャー。

これからどれだけの涙で ぼくは泣くのだろう 笑うのだろう
ぼくが決めていく景色の色 届いたらいいな ここから
(届いたらいいな 〜Gratitude〜)

 素敵なミュージシャン達と、重なる時代を生きられる喜びを、心から感じています。

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2007年06月10日

Innervisions/Stevie Wonder

innervisions.jpgInnervisions/Stevie Wonder

 最近はAOR熱が冷め気味で、大御所スティーヴィー・ワンダーなんかに手を出し始めました。このアルバムは1973年の作品で、名盤中の名盤という扱いをされております。とにかく曲の流れが良くて、曲順通りアルバム1枚まるまる通して聴くお手本例でしょう。ミュージシャンとしては、ディーン・パークス、デビッド・T・ウォーカー、ウィリー・ウィークスなどが参加。まあ、ほとんど彼一人でやってしまっているのだけどね。

 スティービー・ワンダーがどれだけ素晴らしいミュージシャンかは今さら語る必要もないだろう。むかしどこかのサイトで読んだ記事には、この人が亡くなったら伝説という言葉では語りきれないだろうなんて書かれていた。音楽への姿勢、そして音楽自体に与えた影響は計り知れない。

 彼の楽曲は、間違えを恐れずに言ってしまえば宗教・哲学・思想の塊であると思う。どれだけ深くとれるかでその扱いが変わる。だから今まで、スティーヴィーの音楽にはあまり手を出してこなかった。表面だけをなぞることはしたくなかったし、かといって深く掘っていく気にはなれなかった。敬遠していたという方が正しいかもしれない。でも音楽という観点からすれば、そこにどういう背景があるにしろ、音楽そのものとして評価するのがフェアなのではないか。と思ったからこのアルバムを聴くに至った次第です。

 関係ないけど、某アイドルグループのTV番組にゲスト出演し、あろうことかスティーヴィーと一緒に歌を歌ったときは、憤りを通り越して悲しい気持ちでいっぱいになった。音楽を冒涜するにもほどがある。

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2007年04月29日

Seawind/Seawind

seawind.jpgSeawind/Seawind

 シーウィンド4作目にして、事実上解散前の最後の作品となった1980年発表の1枚。特筆すべきはジョージ・デュークがプロデュース。シーウィンドはハワイ在住のポーリン・ウィルソンとボブ・ウィルソンの夫婦を中心に展開されたバンドで、ハー・ヴィー・メイソンに認められたり、オリジナルメンバーにはジェリー・ヘイがいたり(今作ではゲストとして参加)、本多俊之の作品に参加したりと、何だかすごいです。

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2007年03月24日

The Royal Scam/Steely Dan

royalscam.jpgThe Royal Scam/Steely Dan

 クラシックは芸術として認識される。伝統があり、格調が高く、どこか崇高なイメージがある。もしこの世に完璧な音楽があるとしたら、それはクラシックの楽曲にある、と言ってもおそらく差し支えないだろう。ではポップスは芸術なのか、という議論はさておき、ポップスでこのクラシックに肩を並べられるとしたら、スティーリー・ダン以外にないだろうと僕は本気で思っている。

 これはスティーリー・ダン1976年発表のアルバム。彼らはこの後歴史に残る名盤『Aja』と『Gaucho』を残して事実上活動休止に入る(2000年に『 Two Against Nature』を発表し20年ぶりに復帰する)。どうしてもその2作品に隠れてしまうせいか、本作はそこまでの評価はされていない。

 しかし彼らの音楽性が最もよく表れたアルバムが、この『The Royal Scam』だと思っている。なんていうかその後の2枚は"完璧すぎる"。その完璧の領域に行ってしまう前の最後の作品がこれ。個人的には一番好きな作品。ドナルド・フェイゲンの歌の下手さと(味はあるけど)、バックの音楽の素晴らしさが絶妙な味を出している。

 チャック・レイニーとバーナード・パーディのリズム隊、そしてそれに絡むラリー・カールトンのソロ。1曲目の<Kid Charlemagne>は格好良すぎるし、圧倒的。<The Fez>は一説によればジェフ・ポーカロが叩いているとのことだが、アルバムに彼の名前のクレジットはない。僕は残念ながらバーナード・パーディとポーカロのドラムを聞き分けるほどの耳を持っていないのだけど、いずれにしろすごい。続く<Green Earrings>ではパーディーのリズムとデニー・ダイアスのギターが光る。アルバム全体がなんだか不安定な雰囲気で支配されているが、なんでこの時代にこれほどまでの音が出るのか、このことを考えるだけで、僕は身震いがして止まらない。

 ちなみに日本盤だとアルバム名は『幻想の摩天楼』。しかも全ての収録曲に邦題がついている。

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2007年03月18日

Greatest Hits/Luther Vandross

lvandross.jpgGreatest Hits/Luther Vandross

 僕がルーサー・ヴァンドロスの音楽をきちんと知ったのは、彼のトリビュートCDが出た後だった。つまり、彼が亡くなった後(最近はまだ存命なのにトリビュート出たりするけど…)。なんだかやるせない気持ちで、僕は、黙って、彼の残した素晴らしい音楽に耳を傾けるしかなかった。

 ジェイムス・イングラムやマイケル・マクドナルド同様、圧倒的な歌唱力。何を基準にすればいいかわからないけど、歌のうまさは、彼ら以上かもしれないね。この人より歌がうまい人を、僕は知らないと言えるかもしれない。そしてとにかく甘い甘い。バラードを歌わせたら彼の右に出るものは間違いなくいないだろう。

 ミュージシャンとしては、ヴァンドロスにはかかせない存在であったマーカス・ミラーのスラップベースがすごくいい。あとはクレジットがないので、このアルバムにどこまで参加しているのかわからないけど、彼の歴代バックとしては角松がお気に入りだった故ヨギ・ホートン、僕の大好きなサックス奏者カーク・ウェイラム、アンソニー・ジャクソンやバディー・ウィリアムズ、ドク・パウエルなんかが支えていたことを記しておきたい。基本的には彼の歌声で霞んでしまうのだけどさ。

 このCDは僕の嫌いな"ベスト盤"だけど、彼のCDはこの1枚しか持ってない。なんていうか、ヴァンドロスは僕にとってそういう存在。煌びやかなステージで、いつもヒット曲を歌ってくれる人。家ではそんなに頭から通して聴くということはしないけど、ドライブにはこのとんでもなく甘い1枚が似合うシーンがあったりする。<So Amazing>は思い入れのある曲です。

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2007年02月11日

Not Too Late/Norah Jones

nottoolate.jpgNot Too Late/Norah Jones

 久々に買ったCDが、このノラ・ジョーンズの新譜。ワイワイ騒がれていた時には全くき興味を示さなかったのだけど、発売日に入手しました。でもなあ・・・たしかにノラ・ジョーンズなんだけどさあ・・・と、複雑な心境。なんかジャケットも怖いしさ(特に関係なし)。

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2006年11月18日

Carry On/Bobby Caldwell

carryon.jpgCarry On/Bobby Caldwell

 Carry Onというと「Should we carry on〜」とAirplayの名バラードを思い出してしまう僕ですが、そうではなくてボビー・コールドウェル、1982年の作品。地味で、特に目立った曲もなく、話題にもされず、ジャケットだけが一人歩きしてた・・・

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2006年11月03日

Live! Live! Live!/Bryan Adams

livelivelive.jpgLive! Live! Live!/Bryan Adams

 ブライアン・アダムスのライブレコーディングアルバム。1988年ということで、おそらく色々な意味で全盛期だった頃。でも今とちっとも変わってないところがすごい。この時点で既に完成形だったのだろうな・・・。

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2006年10月18日

Far Cry/The More Things Change...

farcry.jpgFar Cry/The More Things Change...

 夏は終わってしまったけれど、過ぎ去った夏を偲びながら音楽を聴くのも悪くない。というわけで久々のAORな1枚。

 例によってこれまた世界初CD化されたアルバムなのだけど、プロデューサーにエリオット・シャイナー、エグゼクティブ・プロデューサーにフィル・ラモーンというとんでもない布陣。前者は言うまでもなくスティーリー・ダン(この一言で十分ですね)、後者はビリー・ジョエルやポール・サイモンを手がけた、と言えばその凄さを理解してもらえるだろうか。

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2006年10月15日

Kicks

kicks.jpgKicks

 エロさ全開のこのジャケットから想像できるように、強烈にセクシーかつファンクな1枚。1999年の作品ということで僕が高校生のときに買ったCDなのだけど、17やそこらのガキには早すぎるアルバムなのでした。改めて聴き直すと、今ならこのエロさがちゃんと理解できる・・・ような気がします。

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2006年08月20日

Summer 4 Rhythm/角松敏生

s4rhythm.jpgSummer 4 Rhythm/角松敏生

 夏だ!太陽だ!海だ!と直情的な想いがこめられたアルバム・・・かどうかは知るよしもないけれど、角松の"夏アルバム"。陽射しが強くなり始めた夏の始まりから、秋の気配を感じさせるところまで連れていってくれる。

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2006年08月11日

ON THE STREET CORNER 3/山下達郎

otsc3.jpgON THE STREET CORNER 3/山下達郎

 久々に引っ張り出して聴いてみたらすごく良かったので。達郎さんの真骨頂、ワンマン・ア・カペラというか、1人ドゥー・ワップというか。日本でこんなことできるの彼しかいなくて、まさに独壇場。ライナーノーツにはコーラス友達がいないから一人でやったと書かれていたけど、あなたと一緒にコーラスできる歌い手なんて日本にいませんよ、達郎さん。

 楽曲の方は<STAND BY ME>や<LOVE T.K.O>しか知らなかったけど、本当に世界には素敵な音楽が溢れているのだなと。オリジナルの<LOVE CAN GO THE DISTANCE>も負けじと存在感を出していて、さすがという感じです。

 とにかく凄いです。音楽への愛、音楽に対するリスペクトに溢れている。なぜそこに音楽が存在しているのか、そして何のために歌うのか。この情報過多の現代では遠く忘れ去られているそういったことを、それはね〜、と知らないうちに教えてくれる。まさに原点回帰の1枚。

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2006年08月09日

All Dressed Up.../David Roberts

alldressedup.jpgAll Dressed Up.../David Roberts

 かつて5桁の値段がついていたほどのレアアルバムだが、ついに再発ということで巷で話題の1枚。リマスターされたという割りには音は全然良くないし、TOTOのメンバーで固められたサウンドにも、正直そこまで惹かれなかった。早い話、どうしてそこまで評価されていたのかが全然わからなかった。これに10万出すなら、僕はエアプレイを10枚買うし、スティーリー・ダンをもう1セットコンプリートするよと。

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2006年08月06日

テリー&フランシスコ

terfrancisco.jpgテリー&フランシスコ

 去年の夏はコレでした。そして今年の夏はこの(ミニ)アルバム!すごくいい!!

 2006年の夏、僕らは海へ向かった―

 そんなお話が始まってしまいそうな1枚です。

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2006年07月30日

Prayer/角松敏生

prayer.jpgPrayer/角松敏生

 角松のデビュー25周年を飾るアルバム。記念碑的なアルバムを出さず、あくまでもオリジナルアルバムにこだわるというところが角松らしい。色んな意味で彼の真価が出た1枚だと思う。

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2006年07月22日

Rendezvous/Christopher Cross

rendezvous.jpgRendezvous/Christopher Cross

 ずっと欲しかったCD。AOR系のCDでは日本で世界初CD化なんていうのがよくあるが、あれは元々レコードが出ていたのをCDにしただけ。"だけ"と言っても、そこが凄いところなんだけれど(版権、マスタリングの技術など…)、このCDはなんと日本のレコード会社が発売。要は海外のレコード会社との契約が解除となったクリストファー・クロスに、日本が声をかけたということです。

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2006年07月17日

Mr. Lucky/Fools Gold

mrlucky.jpgMr. Lucky/Fools Gold

 フールズ・ゴールドのセカンドアルバム、1977年の作品。もうお決まりだけど、これまた日本で世界初CD化。これが1700円ですよ!?つくづく日本のこういう音楽に対する評価は素晴らしいものがあるなと感じさせられる。現代に聞くべき音楽が全然なくて、80年前後に凝縮されているというのはあるべき形なのかどうかはわからないけれど。

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2006年07月04日

Needless Freaking/Dwayne Ford

nfleaking.jpgNeedless Freaking/Dwayne Ford

 夏はやはりAORな季節。最近は全然CDを買っていないのだけど、そういえばこれを忘れてたなんていうものがいくつかあるので、しばらくはそれらを紹介できたらなと思ってます。

 これは1981年の作品、邦題は『ストレンジャー・イン・パラダイス』。"いかにも"というこのタイトルとジャケットは、やはり多くのAOR名盤がそうであるように、日本オリジナル。80年代前半に量産されたAOR作品が、こうしてCD化・再発されるというのは、81年生まれの僕にとっては嬉しい限り。ライナーノーツによれば初CD化のときは10万を超える値段がついてたとのこと。